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カタールの携帯電話事業者Vodafone Qatar、W杯に向け無料のFan SIMを提供



カタールの移動体通信事業者(MNO)であるVodafone QatarはFIFAワールドカップ・カタール大会2022に合わせてFan SIMおよびFanプランの提供を開始した。

Fan SIMおよびFanプランは2022年11月1日から2022年12月18日までにカタールを訪問するHayya Card (ハヤカード)の所有者に対して提供している。

Fan SIMでは無制限の国内データ通信、3000件の国内SMS、3000分の国内音声通話を無料で利用できる。

国内データ通信は3GBまで通信速度の制限を行わず、3GBを超過後は通信速度を最大3Mbpsに制限する。

有効期間は2日間であるため、有効期間が満了後も利用の継続を希望する場合はトップアップしたうえで有料のFanプランを購入する必要がある。

Vodafone Qatarが提供するスマートフォン向けアプリケーションのMy Vodafone (Qatar)を通じてオンラインで申し込みを受け付けている。

手順はFanプランを選択、Hayya CardをスキャンもしくはHayya IDを入力、顔写真を提出して本人確認、SIMの種類を選択、利用規約を確認および同意して申し込みを行える。

SIMの種類はeSIMおよび物理的なSIMカードを用意しており、eSIMの場合は電子メールで必要な情報を送信する。

物理的なSIMカードはカタール国内のすべてのVodafoneストアもしくはVodafoneキオスク、指定の場所に配達で受け取れるが、Vodafone Qatarとしてはハマド国際空港(DOH)もしくはドーハ国際空港(DIA)で到着時に受け取りを推奨している。

なお、Hayya Cardは2022年11月1日から2022年12月23日までの期間にカタールへ入国時に渡航許可書および数次査証、公共交通機関の利用券、試合会場入場時のファンIDとして使用するカードの名称である。

カタール在住者を除いてHayya Cardを所持していない渡航者は2022年11月1日から2022年12月23日までは原則としてカタールに入国できない。

Vodafone Qatarはカタール政府が出資する非営利団体であるカタール財団(Qatar Foundation)が株式の50%、カタール政府機関が12.81%以上、カタール政府系事業体の合計で62.81%以上を保有するカタール政府系の移動体通信事業者で、本社はカタールの首都・ドーハ市に所在する。

過去に英国(イギリス)のVodafone Groupが株式の22.95%を保有しており、持分比率は過半を下回るが、Vodafone GroupがVodafone Qatarの運営上の決定を管理できる権利を有することを理由にVodafone Groupの連結子会社として位置付けていた。

Vodafone Groupとは2018年2月26日に資本関係を解消したが、同時に5年間のパートナーマーケット合意を締結したため、2023年2月25日まではVodafoneの商標を使用できる。

FIFAワールドカップ・カタール大会2022はカタールで2022年11月20日から2022年12月18日まで開催する。

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