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iPhone 14シリーズの衛星通信はGlobalstarのLバンドとSバンドを使用



米国(アメリカ)のAppleはスマートフォン「iPhone 14」、「iPhone 14 Plus」、「iPhone 14 Pro」、「iPhone 14 Pro Max」の衛星通信でLバンドとSバンドを使用することを確認した。

iPhone 14シリーズの4機種では衛星と直接通信して緊急機関に連絡および位置情報の共有を行える。

Appleは報道発表資料でiPhone 14シリーズの衛星通信に関する技術的な情報を共有しており、衛星通信では米国のGlobalstarと提携して国際電気通信連合(International Telecommunication Union:ITU)の無線通信規則(ITU Radio Regulations)で移動衛星業務(MSS)向けに指定したLバンドとSバンドの周波数を使用すると明確化している。

米国の政府機関である連邦通信委員会(Federal Communications Commission:FCC)で公開した資料ではiPhone 14シリーズはアップリンクで1610~1626.5MHzのLバンド、ダウンリンクで2483.5~2500MHzのSバンドを使用した移動衛星業務に対応すると記載していた。

そのため、衛星通信のサービスリンクはGlobalstarの移動衛星業務の周波数であるLバンドとSバンドを使用すると分かっていたが、Appleとして公式に認めたことになる。

AppleはiPhone 14シリーズで衛星通信を実現するためにAdvanced Manufacturing Fundを通じて4億5,000万米ドル(約626億4,945万円)を投資しており、大半をGlobalstarに拠出することで衛星通信に使用する衛星と地上局の強化を実現した。

なお、Advanced Manufacturing FundはAppleが米国の製造業を支援する目的で2017年に設立したファンドである。

iPhone 14シリーズから衛星経由でメッセージを発信すると地球低軌道上を時速約25,750kmの速度で移動する24基のGlobalstarの衛星のひとつがメッセージを受信し、その後に衛星からGlobalstarの主要施設に設置した地上局に送信する。

地上局にはCobham Satcomとして事業を行うデンマークのThrane & Thraneが米国のカリフォルニア州コントラコスタ郡コンコード市に所在する工場でAppleのために特別に設計および製造した高出力の新しいアンテナを使用している。

地球局に新しいアンテナを導入することで高信頼および広範なカバレッジの確保を実現できる。

新しいアンテナはテキサス州、アラスカ州、フロリダ州、米自治領プエルトリコの既存の地上局、ネバダ州およびハワイ州の新しい地上局を含めて世界中のすべてのGlobalstarの地上局に適用した。

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