ブラジルのClaro、iOS 16.4のiPhoneで5G SAを利用可能に
- 2023年03月09日
- Apple関連
メキシコのAmerica Movilの子会社でブラジルの移動体通信事業者(MNO)であるClaroは米国(アメリカ)のApple製のiPhoneシリーズのスマートフォンがClaro 5G+に対応すると案内した。
Claroは第5世代移動通信システム(5G)の無線方式としてNR方式を導入している。
無線アクセスネットワーク(RAN)構成は第4世代移動通信システム(4G)の無線方式であるLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成と単独で動作するスタンドアローン(SA)構成で運用する。
SA構成の5GをClaro 5G+として提供しており、5Gに対応したiPhoneではClaroの5GでSA構成に対応することになる。
ClaroはAppleが2023年3月に提供を開始するiOS 16.4を導入したiPhoneでClaro 5G+の利用が可能になると案内している。
なお、5Gは4G共有周波数と5G専用周波数に分けて展開しており、SA構成は5G専用周波数で導入した。
4G共有周波数は2.6GHz帯で、ダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)を適用してLTE方式と動的に周波数を共有する。
5G専用周波数は2.3GHz帯および3.5GHz帯である。
NR Bandは2.6GHz帯がFR1のn7、2.3GHz帯がFR1のn40、3.5GHz帯がFR1のn78となる。
Claroは2020年7月14日にn7で5Gを商用化しており、南米(南アメリカ)で最初に5Gを商用化、世界で最初にn7を商用化した移動体通信事業者となった。
2021年12月21日にはn40も導入した。
当初はNSA構成で運用してきたが、ブラジル当局が2022年7月4日に3.5GHz帯の利用を許可したため、2022年7月6日にはn78を導入すると同時に5G専用周波数ではSA構成でも運用することになった。
Claro 5G+を利用するためにはSIMカードの変更、特定の料金プランに加入、本体の設定でSA構成の有効化が必要である。
これまで、複数の機種がClaro 5G+に対応している。
韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製および米国のMotorola Mobility製の一部のスマートフォンで利用できる。
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