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モンテネグロの携帯電話事業者3社が5G向け周波数を取得、ミリ波は希望者なし



モンテネグロ(ツルナ・ゴーラ)の移動体通信事業者(MNO)であるCrnogorski Telekom、MTEL、One Crna Goraは第5世代移動通信システム(5G)向け周波数を取得したことが分かった。

モンテネグロでは同国の政府機関で電気通信分野などの規制を司る電子通信郵便役務庁(Agency for Electronic Communications and Postal Service)が5G向け周波数の割当を実施した。

対象の周波数はサブ6GHz帯(Sub6)では700MHz帯がFDDで35MHz幅*2、TDDで10MHz幅、3.5GHz帯がTDDで380MHz幅、ミリ波(mmWave)では26GHz帯がTDDで1000MHz幅となっている。

3社とも700MHz帯はFDDで10MHz幅*2ずつ取得したほか、3.5GHz帯はCrnogorski Telekomが140MHz幅、MTELおよびOne Crna Goraがそれぞれ120MHz幅を取得している。

5G向け周波数の取得に要した金額はCrnogorski Telekomが883万6,000ユーロ(約12億2,357万円)、MTELが275万ユーロ(約3億8,078万円)、One Crna Goraが297万8,000ユーロ(約4億1,237万円)である。

700MHz帯は3社ともFDDの周波数に限り取得を希望して最終的に取得したが、3社とも10MHz幅*2の取得を希望したため、5MHz幅*2は割当を行わないことになった。

3.5GHz帯は対象の周波数を完全に割当したことになる。

700MHz帯のTDDと26GHz帯は割当を希望した移動体通信事業者がなく、最終的に割当がなく終了した。

700MHz帯のFDDおよび3.5GHz帯では3社とも5Gの無線方式としてNR方式を導入する計画である。

NR Bandは700MHz帯のFDDがFR1のn28、3.5GHz帯がFR1のn78となる。

これまでに、モンテネグロではCrnogorski TelekomおよびOne Crna Goraが既存の周波数で5Gを商用化している。

各社が新たに取得した5G向け周波数には広い帯域幅の3.5GHz帯も含まれている。

そのため、5G向け周波数を使用することで5Gの高速化を期待できる。

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