Foxconn、台湾4位の携帯キャリアAPTGを傘下に
- 2014年05月28日
- 海外携帯電話
Foxconn Technology Group(鴻海科技集団)傘下で4G用の帯域を保有するAmbit Microsystems(国碁電子)は台湾の移動体通信事業者であるAsia Pacific Telecom Group(亞太電信)の第三者割当増資を引き受けることが分かった。
これによってAmbit Microsystemsは出資比率14%となり、Asia Pacific Telecom Groupの筆頭株主となる。
出資額は116億5700万台湾ドル(約390億円)に上るとされている。
早ければ2014年後半にも株式交換によってAmbit MicrosystemsとAsia Pacific Telecom Groupが合併する見通し。
Ambit MicrosystemsとAsia Pacific Telecom Groupの合併後は1年以内に戦略的提携企業を受け入れるとし、Asia Pacific Telecom Groupとの提携が噂されたSoftBankが入る可能性があると報じる台湾メディアもある。
Asia Pacific Telecom Groupは2014年6月20日に株主総会を開催する予定で、合併までの過程を承認すると見られる。
Ambit MicrosystemsとAsia Pacific Telecom Groupの合併はAmbit Microsystemsを消滅会社、Asia Pacific Telecom Groupを存続会社となる見通しで、Foxconn Technology Group傘下のAsia Pacific Telecom Groupになると思われる。
傘下のAmbit Microsystemsで帯域の獲得に成功して移動体通信事業への参入を目指すFoxconn Technology Groupは、Asia Pacific Telecom Groupを統合することでこれまでのノウハウや3G設備などを得ることができる。
Ambit Microsystemsは新規参入で4G用の帯域のみを保有しているため、既存の移動体通信事業者との提携や統合は以前から噂されていた。
Asia Pacific Telecom Groupは台湾4位の移動体通信事業者で、5位のVibo Telecom(威寶電信)とは僅差である。
Vibo Telecom(威寶電信)はTinhsing International Group(頂新国際集団)の傘下で新規参入となるTaiwan Star Cellular(台湾之星移動電信)と統合されることが決まっており、またTinhsing International GroupはAsia Pacific Telecom Groupへの出資にも関心を寄せていた。
しかし、Foxconn Technology GroupがAsia Pacific Telecom Groupを買収すればTinhsing International Groupによる出資は難しいと予想され、4位の座を奪う争いが熾烈になりそうである。
・中時電子報
http://www.chinatimes.com/newspapers/20140527000037-260202
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