北朝鮮のkoryolinkに出資するエジプトのOIH、ウズベキスタン参入を検討
- 2023年06月27日
- DPRK
エジプトのOrascom Investment Holding (OIH)はウズベキスタンで事業の展開を検討していることが分かった。
ウズベキスタン大統領府はOrascom Investment Holdingの会長とウズベキスタンの大統領がウズベキスタンの首都・タシケント市で会談を行い、Orascom Investment Holdingがウズベキスタンで検討する12億米ドル(約1,722億2,280万円)を超える大規模投資プロジェクトに関して協議したことを発表した。
Orascom Investment Holdingはウズベキスタン大統領府の発表を受けて公式声明を発表しており、ウズベキスタンの再生可能エネルギーおよび観光地開発の各分野で事業機会を模索していることを公式に認めた。
なお、ウズベキスタンに参入することは最終的な確定事項ではないことに留意しておきたい。
社内で調査が完了次第、取締役会に調査結果を提出する予定で、最終的に取締役会で決定することになる。
Orascom Investment Holdingはエジプトを最優先としてアフリカを中心に再生可能エネルギー、電気自動車、観光地開発の各分野で新たな投資機会に参入する計画である。
ウズベキスタンで参入を検討する事業はOrascom Investment Holdingの計画を補完するという。
基本的にはエジプトを最優先としてアフリカを中心に事業を展開する計画であるが、条件次第ではウズベキスタンが位置する中央アジアを含めたアジアでも事業機会を模索する。
Orascom Investment Holdingは電気通信分野の事業を縮小しており、ウズベキスタンで検討する事業として電気通信分野の事業に関して言及していない。
電気通信分野では朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)で行う携帯通信事業が唯一の事業となっている。
北朝鮮では関連会社で同国の移動体通信事業者(MNO)であるCHEO Technology JV Company (逓オ技術合作会社)が免許人で携帯通信事業の事業会社となる。
CHEO Technology JV Companyは第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式を導入しており、koryolink (高麗リンク)および高麗網として携帯通信事業を行う。
主要都市を中心に3Gを整備している。
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