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楽天シンフォニー、15以上の国でオープンRANを展開



Rakuten Group (楽天グループ)は2023年(2023年12月期)第2四半期の業績の発表に合わせてRakuten Mobile (楽天モバイル)を通じて完全所有する連結子会社であるRakuten Symphony (楽天シンフォニー)の実績を案内した。

Rakuten Symphonyはグローバルで通信プラットフォーム事業を行う。

2023年6月30日に終了した3か月間となる2023年第2四半期の売上高は前年同期比18.5%減の7,200万米ドル(約104億7,517万円)であるが、四半期単位ではハードウェアの販売の有無などで成長が上下する傾向にあることに留意しておきたい。

2023年第2四半期はすべてのビジネスユニットで複数の新規顧客を獲得しており、無線アクセスネットワーク(RAN)のビジネスユニットではグローバルでオープン無線アクセスネットワーク(オープンRAN)の展開を進めている。

概念実証を含めてオープンRANのソフトウェアを展開した国を地図上で示しており、読み取り可能な範囲では日本、インド、豪州(オーストラリア)、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア(KSA)、エジプト、ナイジェリア、リベリア、ナミビア、南アフリカ、ドイツ、スペイン、英国(イギリス)、カナダ、米国(アメリカ)、ブラジルの16か国に達する。

日本ではRakuten Mobile、ドイツでは1&1 Mobilfunkで展開していることも公表している。

ほかの国には言及していないが、過去の発表や独自の分析からインドではBharti Airtel、豪州ではニューサウスウェールズ州政府の事業、アラブ首長国連邦ではEmirates Telecommunications Corporation、サウジアラビアではSaudi Telecom Company、エジプトではTelecom Egypt、ナイジェリアではMTN Nigeria Communications、リベリアではLonestar Communications Corporation、ナミビアではUcom Mobile、南アフリカではMobile Telephone Networks、スペインではTelefonica Moviles Espana、英国ではTelefonica UK、カナダではTELUS Communications、米国ではDISH Wireless、ブラジルではTelefonica Brasilで実績があると思われる。

2023年第3四半期までに従来のRANと同等の機能を実装してブラウンフィールドで展開を成功する計画という。

社内ではオープンRANのブラウンフィールド市場はグリーンフィールド市場より何倍も大きいと分析しており、業界で実績と信頼を獲得してブラウンフィールドで展開を推進および拡大する意向である。

なお、グリーンフィールドは新規事業者、ブラウンフィールドは既存事業者を意味する。

新たにオープンRANを導入する場合は新規事業者の方が容易であるが、実績がある既存事業者が採用することで、実績と信頼を拡大できると考えられる。

Rakuten Group

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