台湾の亞太電信が12月15日に消滅、遠傳電信と合併で
- 2023年11月28日
- 海外携帯電話
台湾の移動体通信事業者(MNO)であるFar EasTone Telecommunications (遠傳電信:FET)および同じく台湾の移動体通信事業者でGtとして携帯通信事業を行うAsia Pacific Telecom (亞太電信)は2023年12月15日に合併を実行することが分かった。
Far EasTone TelecommunicationsはAsia Pacific Telecomと2022年2月25日付けで締結した合併に係る契約に関して新たに合併基準日を案内しており、合併基準日を2023年12月15日に定めたという。
当初は暫定の合併基準日を2022年9月30日に設定していた。
合併の実行には台湾の政府機関である国家通訊伝播委員会(Natioinal Communications Commission:NCC)や公平交易委員会(Fair Trade Commission:FTC)の承認が必要であるが、Far EasTone TelecommunicationsとAsia Pacific Telecomの想定より審査に時間を要したことで、2022年9月30日に承認を取得できなかった。
最終的に国家通訊伝播委員会は2023年1月18日付け、公平交易委員会は2023年7月19日付けで承認しており、Far EasTone Telecommunicationsが現実的な合併基準日を指定できる状況となったため、合併基準日を定めることになった。
合併基準日は変更が必要な場合にFar EasTone Telecommunicationsの董事会で変更を決定できるが、変更がない場合は2023年12月15日の0時(国家標準時間)をもってFar EasTone Telecommunicationsを存続会社、Asia Pacific Telecomを消滅会社とする吸収合併の効力が発生する。
台湾では2023年12月1日を効力発生日として台湾の移動体通信事業者であるTaiwan Mobile (台湾大哥大)を存続会社、台湾の移動体通信事業者でT STAR (台湾之星)として携帯通信事業を行うTaiwan Star Telecom (台湾之星電信)を消滅会社とする吸収合併を実行することも決定している。
2023年12月には台湾で2件の移動体通信事業者の合併が発生することになる。
台湾の移動体通信事業者は2023年11月30日時点では5社であるが、2023年12月15日にはAsia Pacific Telecomの消滅に伴い3社となる予定である。
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