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ルーマニアのVodafone Romania、Open RANの商用展開を開始



英国(イギリス)のVodafone Groupの完全子会社でルーマニアの移動体通信事業者(MNO)であるVodafone Romaniaは商用でOpen RANの展開を開始したと発表した。

Vodafone Romaniaはルーマニア全土の20都市でOpen RANに対応した通信設備で構成する基地局を開設したという。

2023年には韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)とOpen RANの試験に成功していた。

Vodafone Groupの完全子会社で英国の移動体通信事業者であるVodafoneは2023年8月から2,500か所でOpen RANに対応した通信設備で構成する基地局を順次開設しており、Vodafone Romaniaは試験の結果や兄弟会社の知見を生かしてOpen RANの商用化を実現している。

Vodafone RomaniaにはSamsung Electronicsが主力のベンダとして無線装置や仮想化無線アクセスネットワーク(vRAN)ソリューションを供給する。

Samsung Electronicsが供給する無線装置にはトリプルバンドに対応したアンテナ分離型無線装置やMassive MIMO (大規模MIMO)に対応したアンテナ分離型無線装置が含まれる。

トリプルバンドに対応したアンテナ分離型無線装置は700MHz帯、800MHz帯、900MHz帯のトリプルバンドで運用できる。

Open RANに対応した通信設備で構成する基地局では第2世代移動通信システム(2G)のGSM方式、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式、第5世代移動通信システム(5G)のNR方式を整備する。

世界的には4Gおよび5Gの整備に集中する移動体通信事業者も少なくないが、依然としてIoTやM2Mで2Gの需要が高いため、2Gの整備も継続することになった。

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