スイス国有のSwisscom、Vodafone Italiaの買収で協議
- 2024年03月12日
- 海外携帯電話
スイスのSwisscomは英国(イギリス)のVodafone Groupからイタリアの移動体通信事業者(MNO)であるVodafone Italiaを買収する計画であることが分かった。
SwisscomおよびVodafone GroupはVodafone Italiaに関して高度で独占的な協議を進めていることを認めた。
Vodafone ItaliaはVodafone Groupの完全子会社であるが、SwisscomはVodafone GroupからVodafone Italiaの株式の全部を取得する計画である。
これまでに、SwisscomとVodafone GroupではSwisscomがVodafone Groupから80億ユーロ(約1兆3,019億円)でVodafone Italiaの株式の全部を取得することで合意に達している。
取引の完全な条件は確定していないという。
Swisscomはイタリアで携帯通信事業および固定通信事業を展開しており、完全子会社でイタリアの移動体通信事業者であるFastwebが事業会社となる。
Vodafone Italiaの完全子会社化を完了後はFastwebとVodafone Italiaを合併する計画も公表している。
過去にVodafone Italiaに関してはフランスのIliadが同社の完全子会社でイタリアの移動体通信事業者であるIliad Italiaと合併することを2度にわたりVodafone Groupに提案していたが、Vodafone Groupは2度とも却下した。
しかし、Vodafone Groupはイタリアから撤退することを検討しており、Iliadの次はSwisscomと協議することになった。
Swisscomは株式の51%をスイス政府が保有する国有の会社である。
イタリアのほかにスイスおよびリヒテンシュタインでも完全子会社を通じて移動体通信事業者として携帯通信事業を行う。
スイスではSwisscom (Switzerland)、リヒテンシュタインではSwisscom Reが事業会社となる。
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