NTTドコモやOREX SAIなど、インドネシアのヌサンタラでOpen RAN披露
NTT DOCOMOおよび同社の子会社であるOREX SAIなどはインドネシアの将来の首都であるヌサンタラ首都市でOpen RANの技術を披露したことが分かった。
ヌサンタラ首都市では通信インフラストラクチャのオープン化を推進する国際的な業界団体であるTelecom Infra Porject (TIP)が複数の事業体を率いてインドネシアの政府機関でヌサンタラ首都市の管理および統治を任務とするヌサンタラ首都庁(Nusantara Capital Authority)にOpen RANの技術を披露したという。
ヌサンタラ首都庁が計画するヌサンタラ首都市におけるスマートシティのコンセプトを実現するためにOpen RANの技術を披露しており、Open RANの技術的および商業的な付加価値を説明するとともに、実際にOpen RANに対応した通信設備を用いて第5世代移動通信システム(5G)を構築してトライアルを展開した。
Open RANの技術の披露にはTelecom Infra Porject、NTT DOCOMO、OREX SAIのほかに、インドネシアの移動体通信事業者(MNO)でTelkomselとして携帯通信事業を行うTelekomunikasi Selular、インドネシアのテルコム大学(Telkom University)、インドネシアの政府機関で電気通信分野などの規制を司る情報通信省(Ministry of Communications and Informatics:Kominfo)なども参加している。
トライアルのために構築した5Gの無線方式はNR方式である。
無線アクセスネットワーク(RAN)構成は5G向けコアネットワークの5GCを用いてNR方式が単独で動作するスタンドアローン(SA)構成を採用した。
NTT DOCOMOおよびOREX SAIはOpen RANに対応した通信設備をTelekomunikasi Selularの5GCと接続して検証したほか、リモートワークサポートのソリューションを実証したという。
情報通信省はOpen RANの展開に肯定的で、Open RANの実用的な展開と統合の加速を願うと表明している。
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