米Ligado Networksが経営破綻、過去に楽天モバイルと覚書締結
- 2025年01月20日
- Rakuten-総合, 海外携帯電話
米国(アメリカ)のLigado Networksは経営破綻したことが分かった。
Ligado Networksは財政難を直接的な原因として米国デラウェア州破産裁判所に米国連邦破産法第11条(チャプター11)の適用を申請したという。
財政難の主な原因も説明しており、主要事業として衛星通信事業を展開するが、陸上で第5世代移動通信システム(5G)を提供するためにLバンドの周波数を取得した。
米国の政府機関で電気通信分野などの規制を司る連邦通信委員会(Federal Communications Commission:FCC)による複数年の包括的な評価を経て、2020年に陸上でLバンドを用いて5Gを運用する独占権を得た。
そのため、5Gの事業化に向けて数十億米ドルを調達して投資するとともに、従業員の新規雇用も行った。
しかし、米国の政府機関である国防総省(Department of Defense:DoD)が一方的に無補償で周波数を回収したため、5Gの事業計画を実行する機会が失われたという。
莫大な投資を回収できず財政難に陥り、衛星通信事業の継続を前提としてチャプター11の適用によって再建を目指す。
なお、Ligado Networksは過去にRakuten Mobile (楽天モバイル)とプライベート5Gネットワークの試験に関して覚書を締結したこともある。
プライベート5Gを含むプライベートネットワークではLバンドの活用も計画していた。
Lバンドの1.6GHz帯では第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式でBand 54、第5世代移動通信システム(5G)のNR方式でFR1のn54としてバンド番号も定義している。
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