NECが5G対応の仮想化基地局を商用化、Dragonwing X100を活用
- 2025年03月04日
- 携帯電話総合

NEC Corporation (日本電気)は仮想化基地局向けのソフトウェアを開発および商用化したと発表した。
NEC Corporationでは第5世代移動通信システム(5G)に対応した仮想化無線アクセスネットワーク(vRAN)とも呼称する仮想化基地局向けのソフトウェアを開発および商用化しており、日本国内外の通信事業者向けに提供する計画である。
2026年度までに5万局以上の展開を目指している。
NEC Corporationが開発および商用化した仮想化基地局向けのソフトウェアは5Gサービスの高機能化、運用コストの最適化および効率化、柔軟なネットワーク設計、エリア展開の加速、IOWN構想との連携による未来を見据えたネットワーク技術などすべての開発基盤となるシステムという。
Open RANの仕様策定を推進する標準化団体でドイツに本部が所在するO-RAN ALLIANCEが定める仕様に準拠したキャリアグレードのネットワーク品質を実現するほか、オープンインタフェース仕様に準拠するため、異なるベンダの装置やクラウド環境と連携して動作することを保証する。
米国(アメリカ)のQualcommの完全子会社で同国のQualcomm Technologiesが開発した処理を高速化するインライン型アクセラレータのQualcomm Dragonwing X100 Accelerator Cardを活用してており、5Gの特徴である高速大容量通信も実現するという。
消費電力の削減やOpen RANによる新技術の開発や導入が容易となることも期待される。
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