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世界初3CC CAをめぐる争いは法廷に、各キャリアの主張が明らかに



韓国の移動体通信事業者であるKTとLG U+はSK Telecomの3band LTE-Aに関する広告に反論していることがこれまでに分かっている。

SK TelecomはLTE-Advancedの主要技術であるキャリアアグリゲーションを発展させ、3帯域を束ねたキャリアアグリゲーション(3CC CA)を3band LTE-Aとして世界で初めて商用化したと謳っているが、これについてKTとLG U+が問題視している。

SK Telecomは3band LTE-Aに対応した端末として100台限定で2014年12月よりSamsung GALAXY Note 4 S-LTEの販売を開始し、それと同時に3band LTE-Aを世界で初めて商用化したと宣伝している。

しかし、Samsung GALAXY Note 4 S-LTEの販売台数が限定的であることを主な理由とし、KTとLG U+はSK Teleconが世界初の商用化と謳うこと適切でないと指摘している。

この件でKTはSK Telecomによる3band LTE-Aを世界で初めて商用化したと謳う広告の禁止を求め、ソウル中央地方裁判所に仮処分を申請している。

ソウル中央地方裁判所民事51部では各移動体通信事業者に対する質問が行われ、各社の主張が明らかになっている。

SK Telecomは限定販売を開始して一般ユーザが利用できるようになったことで、商用サービスとアピールしている。

商用化と主張するにあたって、販売台数の数量や規模に規定はないとも語っている。

一方でKTは限定販売された端末は一般的な商用端末とは異なるため、商用化とは言えないと主張する。

また、限定販売の端末は最終的に回収されるとの情報も出ており、KTが商用化ではないと主張する理由の一つとなっている。

限定販売としているが、実質的には保証金を支払ってレンタルのような形となっている可能性もある。

LG U+は2014年6月に3CC CAを披露しており、SK Telecomが今回の件で商用化とするならば、LG U+が最初の商用化になると対抗している。

各社が異なる主張をしているが、世界初の商用化を謳う広告の可否はソウル中央地方裁判所が審理を重ね、判決を下すことになる。

なお、2015年1月22日までに各移動体通信事業者に3CC CAの資料を提出するよう求めており、法廷での決着はしばらく時間がかかる見通しである。

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