パレスチナ当局が4Gを許可しないイスラエルに対して国際社会が圧力をかけるよう呼びかけ
- 2015年01月31日
- 海外携帯電話
パレスチナ自治政府の行政機関で電気通信事業を管轄するMinistry of Telecommunications and Information Technologyはイスラエルに対して国際社会が圧力をかけるよう呼びかけていることがパレスチナメディアの報道で分かった。
パレスチナではJawwalブランドで提供するPalestine Cellular CommunicationsとWataniya Mobileブランドで提供するカタールのOoredoo傘下のWataniya Palestineが移動体通信サービスを提供するが、イスラエル当局が3Gおよび4Gの提供を許可しておらず、いまだに2GのGSM方式のみを提供している。
パレスチナ人が自治するガザ地区とヨルダン川西岸はパレスチナ自治区と呼ばれており、Palestine Cellular CommunicationsとWataniya Palestineによるサービスの提供が許可されている。
しかし、パレスチナとてイスラエルは紛争を続けており、パレスチナ人はイスラエルによって抑圧されている状況にある。
イスラエルによる抑圧は移動体通信業界にも影響しており、大きく分けて3点の問題がある。
1つ目は、パレスチナの移動体通信事業者はパレスチナ自治区のみでサービスの提供が許されており、イスラエルの領土ではサービスの提供が許可されていないことである。
イスラエルの移動体通信事業者はイスラエルの領土に加えてパレスチナ自治区においてもサービスを提供している。
しかも、イスラエルの移動体通信事業者はパレスチナ自治区における移動体通信サービスの認可をパレスチナ当局から得ずに、移動体通信サービスを提供しているという。
2つ目は、イスラエルの移動体通信事業者はパレスチナ自治区でサービスを提供しているためパレスチナ側に税を支払わなければらないが、イスラエルの移動体通信事業者は税を支払っていないことである。
3つ目は、イスラエル当局はパレスチナの移動体通信事業者に対してパレスチナ自治区においても3Gおよび4Gの提供を許可していないことである。
一方で、イスラエルの移動体通信事業者はすでに4社が4GとしてLTE方式によるサービスを提供しており、パレスチナ自治区までも一部を提供エリアとしている。
イスラエル当局は国際法に違反していると主張しており、イスラエル当局に対して国際社会が圧力をかけることで、イスラエルの移動体通信事業者の違法行為を停止させ、パレスチナの移動体通信事業者が3Gや4Gを提供できるようになることを期待している。
The Palestinian Information Center
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