Pantech、また売却に失敗か
- 2015年03月07日
- 海外携帯電話
韓国のPantechは再び売却に失敗したと韓国メディアが報じている。
ソウル中央地方裁判所破産3部の関係者は米国のOne Value Asset Managementへの売却手続きが失敗したことを明らかにしたという。
Pantechは身売りを表明してから、複数の企業が買収に名乗りを上げたものの、2014年に実施された入札では流札に終わり、売却に失敗していた。
2015年に入ってからは韓国系米国人からなるOne Value Asset Managementが買収を表明し、中国市場への進出など具体的な計画を表明しており、ソウル中央地方裁判所などによる資金面の条件にクリアするなど、One Value Asset Managementによる買収が期待されていた。
当初の予定では2015年2月中にOne Value Asset Managementへの買収を決定する予定だったが、One Value Asset Managementは米国側の手続き上の問題を理由として買収するため金銭の支払いが延滞する状況にあったという。
米国側の手続き上の問題は、5万米ドル以上を海外に送金する場合は、米国内国歳入庁(IRS)に申告する必要があり、これを理由に3週間近く送金を延滞したと伝えられている。
ソウル中央地方裁判所はOne Value Asset Managementに買収の意思はないと判断し、再びPantechの公開売却手続きを行うことに決定したとのことで、Pantechは再び売却に失敗したことになる。
Pantechの売却手続きを管理するKPMG Samjong AccountingはPantechの存続価値を1,100億韓国ウォン、清算価値を1,505億韓国ウォンと推算しており、売却は容易ではなく、売却先が見つからなければ清算することも現実的な状況となっている。
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