台湾のVeeTIMEがWiMAXサービスを終了へ
- 2015年05月14日
- 海外携帯電話
台湾のWiMAX事業者であるVeeTIME(威達雲端電訊)は取締役会でWiMAXサービスを終了させる方針を固めたことが分かった。
WiMAX事業は急激に衰退しており、WiMAXサービスを継続すれば巨額な損失を発生させることになるため、WiMAXサービスを終了する予定としている。
また、VeeTIMEはMarkwell Group(午陽企業集団)傘下の企業であるが、Markwell GroupはVeeTIME以外に複数のWiMAX事業者を傘下としており、異なる地域でWiMAXサービスを提供している。
Markwell Group傘下のWiMAX事業者であるTatung InfoComm(大同電信)は台湾の政府機関で電気通信事業を管轄する国家通訊伝播委員会(NCC)よりWiMAXサービスのライセンス更新を却下されており、国家通訊伝播委員会はWiMAXサービスに対して消極的な姿勢を見せている。
VeeTIMEは国家通訊伝播委員会がWiMAXサービスに消極的であることもWiMAXサービスを終了する理由の一つとしている。
WiMAXサービスの終了時期については明らかにされておらず、ライセンスの満期を迎えるまでに終了する可能性もあり、まずは国家通訊伝播委員会にWiMAXサービスの終了について承認を得る必要がある。
すでに台湾では複数のWiMAXサービスを提供していた通信事業者がWiMAXサービスを終了した。
なお、VeeTIMEはWiMAX Release 2.1を導入する事業計画を国家通訊伝播委員会に承認されている。
WiMAX Release 2.1はWiMAX Release 2.1 Additional EditionとしてTD-LTE方式との互換モードが用意されており、VeeTIMEはTD-LTE方式に転換する可能性が高いと見られる。
国家通訊伝播委員会が予定している2.6GHz帯の周波数オークションはTD-LTE方式にも割り当てられることが決定しており、VeeTIMEを含む複数のWiMAX事業者が周波数オークションに参戦する可能性がある。
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