南アフリカ当局がMTNによるTelkom Mobileの買収を阻止
- 2015年08月19日
- 海外携帯電話
南アフリカの行政機関で公正な競争を保つための監督業務を手掛ける南アフリカ競争委員会(Competition Commission of South Africa)はMTNグループ傘下で南アフリカの移動体通信事業者であるMobile Telephone Networks(以下、MTN)による南アフリカ国営のTelkom SAが手掛ける移動体通信事業の買収案を却下した。
Telkom SAは南アフリカで固定通信事業や移動体通信事業を手掛けているが、MTNはTelkom SAがブランド名をTelkom Mobileとして展開する移動体通信事業を買収することを計画していた。
具体的にはMTNがTelkom SAの移動体通信事業に関する運用や財務などあらゆる業務を引き継ぎ、また周波数や通信設備などTelkom SAの移動体通信事業に関する資産を取得し、既存のMTNの加入者とTelkom SAの加入者は相互にTelkom SAのLTEネットワークとMTNのネットワークを利用可能とする計画で、実質的にはMTNがTelkom SAの移動体通信事業を買収する形となっていた。
南アフリカで携帯電話サービスを提供する移動体通信事業者はMTNとTelkom SAの他に、VodacomとCell Cが存在している。
MTNがTelkom SAの移動体通信事業を取得すれば、MTNは極めて優位な状況となる可能性が高い。
そのため、南アフリカ競争委員会は公正な競争を保護するために、MTNによるTelkom SAの移動体通信事業の買収を阻止したことを明らかにしている。
MTNとTelkom SAは当然ながら南アフリカ競争委員会に買収案を提出する前にこの契約について合意していたが、南アフリカ競争委員会が禁止する判断を下したために契約はすでに破棄した。
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