トルコにおける周波数オークションの結果を公示、TurkcellがTD-LTE B34も導入へ
- 2015年10月06日
- 海外携帯電話
トルコの行政機関で電気通信事業を管轄するInformation and Communications Technologies Authority (BTK)は周波数オークションの結果を公示した。
Information and Communications Technologies Authorityは4.5Gオークションとしており、LTE方式やそれを発展させたLTE-Advanced方式での利用を想定している。
周波数オークションには既存の移動体通信事業者であるTurkcell Iletisim Hizmetleri、Avea Iletisim Hizmetleri、Vodafone Iletisim Hizmetleri (Vodafone Turkiye)の3社に加えて、新規参入を狙うBilgi TeknolojileriとNetGSM Iletisimの2社が入札を申請した。
しかし、NetGSM Iletisimは入札の直前に参加しないことを通知したため、最終的な周波数オークションの参加者はTurkcell Iletisim Hizmetleri、Avea Iletisim Hizmetleri、Vodafone Iletisim Hizmetleri、Bilgi Teknolojileriの4社となった。
周波数オークションは800MHz帯、900MHz帯、1.8GHz帯、2.1GHz帯、2.6GHz帯が対象となっており、Aブロックが800MHz帯(FDD)、Bブロックが900MHz帯(FDD)、Cブロックが1.8GHz帯(FDD)、Dブロックが2.1GHz帯(FDD/TDD)、Eブロックが2.6GHz帯(FDD)、Fブロックが2.6GHz帯(TDD)となる。
周波数オークションの結果は下記の通りである。
A1:800MHz帯 FDD, 10MHz幅*2 → Vodafone
A2:800MHz帯 FDD, 10MHz幅*2 → Avea
A3:800MHz帯 FDD, 10MHz幅*2 → Turkcell
B1:900MHz帯 FDD, 7.6MHz幅*2 → Avea
B2:900MHz帯 FDD, 1.4MHz幅*2 → Vodafone
B3:900MHz帯 FDD, 1.4MHz幅*2 → Turkcell
C1:1.8GHz帯 FDD, 29.8MHz幅*2 → Turkcell
C2:1.8GHz帯 FDD, 20MHz幅*2 → Avea
C3:1.8GHz帯 FDD, 10MHz幅*2 → Vodafone
D1:2.1GHz帯 FDD, 5MHz幅*2 → Turkcell
D2:2.1GHz帯 FDD, 5MHz幅*2 → Turkcell
D3:2.1GHz帯 TDD, 10MHz幅*1 → Turkcell
E1:2.6GHz帯 FDD, 25MHz幅*2 → Turkcell
E2:2.6GHz帯 FDD, 15MHz幅*2 → Vodafone
E3:2.6GHz帯 FDD, 10MHz幅*2 → Avea
E4:2.6GHz帯 FDD, 10MHz幅*2 → 入札者なし
F1:2.6GHz帯 TDD, 15MHz幅*1 → Avea
F2:2.6GHz帯 TDD, 10MHz幅*1 → Vodafone
F3:2.6GHz帯 TDD, 10MHz幅*1 → Turkcell
F4:2.6GHz帯 TDD, 5MHz幅*1 → 入札者なし
900MHz帯と2.1GHz帯は一部のブロックの帯域幅が5MHz幅以下と狭いが、トルコではすでに900MHz帯、1.8GHz帯、2.1GHz帯が割り当てられているため、これらの周波数は追加割り当てとなる。
800MHz帯はBand 20、900MHz帯はBand 8、1.8GHz帯はBand 3、2.1GHz帯のFDDはBand 1、2.6GHz帯のFDDはBand 7となる。
2.6GHz帯のTDDはBand 38またはBand 41となるが、詳細は明らかにされていない。
また、2.1GHz帯のTDDはFDDの上りと下りの間の周波数でBand 34に該当すると思われる。
新規参入を狙ったBilgi Teknolojileriは周波数を獲得できず、新規参入に失敗したことになる。
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