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KTにLTE-A対応スマートフォンを投入、しかしKTはLTE-A開始時期の目途が立たず



Samsung Electronicsは韓国の移動体通信事業者であるKT向けにLTE-Advanced対応スマートフォン「Samsung GALAXY S4 LTE-A (SHV-E330K)」を発表した。
ハードウェアとしてはLTE-Advancedの主要技術であるキャリアアグリゲーションを利用して下り最大150Mbps/上り最大50Mbpsでの通信に対応している。
しかし、KTはLTE-Advancedを開始しておらず、サービスの開始に先立って対応端末を投入することになる。
ここで問題となるのは、KTがLTE-Advancedを開始する時期である。
実は開始がまだであるどころか、開始時期の目途も立っていない状況にある。
これには理由があり、KTの技術力不足ではなく周波数の割り当てが影響している。
KTはLTE 1800(B3) MHzとLTE 900(B8) MHzでLTEサービスを提供している。
これだけの情報であれば両帯域を束ねてキャリアアグリゲーションを利用可能と思われるかもしれないが、韓国メディアが報じるところによると900 MHz帯はRFIDやコードレス電話との干渉問題があるためキャリアアグリゲーションの適用が不可となっている。
そのため、現段階ではLTE-Advancedの提供開始時期は目途すら立っていない状態である。
韓国では国家行政機関である未来創造科学部はKTに対して1.8 GHz帯の追加割り当てを検討している。
1.8GHzの追加割り当てが実現すれば、隣接する20MHz幅*2を保有することになり、下り最大150Mbps/上り最大50Mbpsでの通信が可能となる。
しかし、この場合は帯域が隣接しているのでLTE-AdvancedではなくLTE UE Category 4となる。
当然ながらSamsung GALAXY S4 LTE-A (SHV-E330K)はLTE UE Category 4にも対応しており、LTE-Advancedのサービスと同じ速度で利用可能である。
基本的にLTE-AdvancedよりもLTEの方が対応難易度が易しく、端末の開発コストや調達の難易度も下がるのでKTにとっては喜ばしい状況となるのであるが、それには他の韓国の移動体通信事業者が壁となっている。
SK TelecomとLG U+はKTへ1.8 GHz帯の割り当てをすることについて反対しており、それに関する意見書を未来創造科学部に提出済みであることも韓国メディアによって報じられている。
KTとしてはLTE-Advancedを開始したくても開始できず、また隣接した帯域幅の獲得には他の移動体通信事業者が反対するという悩ましい状況にある。
1.8 GHz帯の割り当ては2013年8月に決まる予定で、仮にKTへの割り当てが決定しても、下り最大150Mbps/上り最大50Mbpsのサービスを提供可能となるのは早くても2013年の年末頃となる見通しである。
他の2社から高速化されたサービスの開始が大きく遅れることになるのは確定してしまっているので、KTには1.8GHz帯を割り当てても良いのではと個人的に思うところである。
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