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KTがLTE-Advancedを開始できない理由をデモを交えて説明



韓国の移動体通信事業者であるKTが異例のデモンストレーションを行ったと韓国メディアが報じている。
多くの場合、デモンストレーションでは新しい技術の披露や自慢を行うのであるが、今回は速度が出ないことをアピールするデモンストレーションを行った。
韓国ではSK TelecomとLG U+が下り最大150Mbps/上り最大50Mbpsの通信速度を実現するLTE-Advancedを開始している。
KTは全国区でLTE 1800(B3) MHzの10MHz幅*2と補助的な役割でLTE 900(B8) MHzの10MHz幅*2においてLTEサービスを提供しており、これらの帯域を束ねてLTE-Advancedのキャリアアグリゲーション技術を適用することは技術的には可能である。
しかし、KTはそれを開始することができず、下り最大75Mbps/上り最大25MbpsのLTEのままとなっている。
これにはKTの技術的な問題ではなく、電波干渉の問題があるという。
900 MHz帯はワイヤレスの電子タグや遮断器及びコードレス電話で使用されており、干渉が発生すると主張している。
実際に、干渉で速度が出ないことを証明するために、検証のデモンストレーションを行った。
KTは今回のデモンストレーションを行った裏には帯域を獲得するために有利な方向へ導こうとする狙いがある模様だ。
韓国では2013年8月に周波数の割り当てが実施される予定で、KTは1800 MHz帯の獲得に向けて動いている。
既存の1800 MHz帯と隣接した帯域を獲得すると、異なる帯域を束ねるよりも安易に高速な通信サービスを提供することが可能となる。
仮にKTが既存の1800 MHz帯と隣接した帯域を獲得することになれば、LTE 1800(B3) MHzの20MHz幅*2でLTEサービスを提供することになるので、LTE UE Category 4に対応した端末ではLTE-Advancedと同じく下り最大150Mbps/上り最大50Mbpsでのサービスが可能となる。
今の状態では900 MHz帯の電波干渉が激しくて高速な通信を妨げるので、既にLTE-Advancedを開始しているSK TelecomやLG U+と公平に戦うためには、新たな帯域が必要とアピールをしている。
1800 MHz帯を追加で確保することに成功すれば、早ければ2013年の年末にも高速な通信サービスを提供することが可能という。
ただ、同一の周波数帯で広帯域を確保するとなると、端末側の対応難易度も下がって端末調達にも影響が出ると思われるため、SK TelecomとLG U+はKTに1800 MHz帯を与えることについて反対する意見を提出している。
尚、KTは速度が出ないことは検証より明らかになっているが、1800 MHz帯と900 MHz帯においてLTE-Advancedを開始することも検討している。
・NAVER NEWS
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=105&oid=092&aid=0002028537

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