マレーシアのAxiataがネパール最大の携帯電話事業者Ncellを買収することで合意
- 2015年12月21日
- 海外携帯電話
マレーシアのAxiataとスウェーデンのTeliaSoneraはAxiataがネパールの移動体通信事業者であるNcellを買収することで合意した。
NcellにはTeliaSoneraの完全子会社であるTeliaSonera UTA HoldingsやSEA Telecom Investmentsが持株会社のReynolds Holdingsを通じて出資しており、NcellはTeliaSoneraグループの企業となっているが、Axiataは完全子会社であるAxiata Investments (UK)を通じてTeliaSonera UTA HoldingsおよびSEA Telecom Investmentsが保有するReynolds Holdingsの全株式を取得し、NcellをAxiata傘下の企業とする。
取引額は13億6,500万米ドル(約1,656億3,500万円)に達することが明らかにされている。
Reynolds HoldingsはNcellの株式80%を保有しているため、Ncellへの出資比率はAxiataが80%となる。
Ncellはネパールにおいて売上高ベースで57.5%、利用者ベースで48.8%を確保しているネパール最大の移動体通信事業者である。
2010年には中国のZTE(中興)と協力してエベレスト山国立公園の標高5180mの地点に3G対応基地局を設置し、3G対応基地局としては世界最高高度の地点に設置したことが知られている。
しかし、2015年9月にTeliaSoneraはユーラシア大陸の7ヶ国における移動体通信事業から順次撤退することを明らかにしており、撤退の対象としてネパールも含まれていた。
持続性および高い収益性を重視するためにユーラシア大陸の7ヶ国から撤退するとしており、ネパールにおける移動体通信事業はAxiataに売却することで撤退する。
Axiataとしてはネパールの移動体通信事業に参入することになり、南アジアにおける移動体通信事業を強化していく方針である。
すでに南アジアではインド、スリランカ、バングラデシュで移動体通信事業を手掛けており、ネパールが4ヶ国目となる。
なお、NcellはTeliaSoneraグループの命名規則に沿った社名およびブランド名であり、Axiataによる買収が完了後は社名およびブランド名を変更する可能性がある。
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