コソボ当局がセルビアのTelekom Srbijaに電気通信事業ライセンスを交付
- 2016年02月14日
- 海外携帯電話
コソボの行政機関で各種事業の認可などを管轄するAgjencia E Regjistrimit Te Bizneseve Te Kosoves (ARBK)はMTSの電気通信事業のライセンスを交付した。
MTSはセルビアの通信事業者であるTelekom Srbija AD Beogradの子会社であり、実質的に子会社を通じてTelekom Srbija AD Beogradに電気通信事業のライセンスを交付したことになる。
Telekom Srbija AD Beogradはセルビアでブランド名をMTSとして移動体通信事業などを展開しているが、コソボではMTSを社名として設立している。
これまでセルビアはコソボをセルビアのコソボ・メトヒヤ自治州として領有権を主張し、2008年2月のコソボによる独立宣言後もコソボの独立を認めない立場を主張していた。
欧州連合(EU)への加盟を目指すセルビアは欧州連合加盟の条件としてコソボ問題の解決が命じられており、欧州連合の仲介によってセルビア政府とコソボ政府が関係改善について合意した。
関係改善の合意内容にはセルビアがコソボに対して独自の国際電話番号や国番号を認めることなどが含まれている。
Telekom Srbija AD Beogradを通じてコソボに専用の電話番号を付与する計画であり、そのためMTSにコソボにおける電気通信事業のライセンスを交付したとの見方もある。
また、MTSはコソボで仮想移動体通信事業者(MVNO)として携帯電話サービスを提供する計画との情報もある。
国際電気通信連合(ITU)はコソボ専用の国際電話番号として+383を割り当てているが、コソボでは専用の国際電話番号が未使用で、固定電話はセルビアの+381、携帯電話はモナコの+377とスロベニアの+386を使用している。
MTSを通じてコソボに対して専用の電話番号の付与を完了すれば、+383の運用が正式に始まると思われる。
また、PLMN番号の国番号もモナコの212とSloveniaの293を使っており、コソボ専用の国際電話番号の運用が始まればコソボの国番号である221も運用を開始する見通し。
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