イスラム国のSIMカードが公開される、独自でネットワークを運用か
- 2016年03月12日
- 海外携帯電話
イスラム国とも呼ばれるイスラム過激派組織のISIL (IS/ISIS)は独自でモバイルネットワークを運用している可能性が浮上した。
ISILが組織内で利用中のSIMカードとされる画像が海外メディアによって公開された。
SIMカードは表と裏にISILのロゴが印刷されていることが分かる。
ISILは主にシリア東部からイラク西部を支配下としており、これらの支配下とする領域では金融機関や教育機関などISILが様々な事業を手掛けているという。
ISILが支配する領域では一般企業による事業の展開は難しいと思われ、既存の移動体通信事業者が残した通信設備を利用してISILが独自でモバイルネットワークを運用している可能性は十分に考えられる。
また、ISILは恐怖政治で住民支配しており、既存の移動体通信事業者で勤務していた元従業員を雇用して運営している可能性もある。
なお、シリア全土で携帯電話サービスを提供する移動体通信事業者はSyriatel Mobile TelecomとMTN Syriaの2社、イラク全土で携帯電話サービスを提供する移動体通信事業者はKorek Telecom、Asiacell Communications、Atheer Telecommunications Iraqの3社である。
これまでにISILは独自のメッセンジャーサービスとしてAlrawiを運用していることも分かっている。
メッセンジャーサービスの運営会社各社はテロ行為への活用を防ぐためにISILの利用を厳しく締め出しており、締め出しや外部からの監視を避ける目的でAlrawiを連絡手段として活用している。
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