タイの携帯電話契約数が減少に転じる、携帯電話事業者シェアはAISがトップを維持
- 2016年07月06日
- 海外携帯電話
タイの政府機関で電気通信事業を管轄するNational Broadcasting and Telecommunications Commission (NBTC)は2015年末におけるタイの電気通信事業の統計情報を公開した。
携帯電話契約数の総数は約8,305万3,966件となっており、そのうちプリペイド契約は6,873万1,647件、ポストペイド契約が1,432万2,319件で、プリペイド契約の比率は約82.76%である。
ポストペイド契約は2014年末の1,285万2,830件から増加したが、プリペイド契約は2014年末の8,482万7,945件から大幅に減少し、その影響で携帯電話契約数の総数も9,768万775件から減少している。
直近5年の統計情報を参照すると、ポストペイド契約は増加を続けているが、プリペイド契約および携帯電話契約数の総数は初めて減少に転じた。
プリペイド契約のみでは2011年末より少なく、携帯電話契約数の総数では2012年末より少ない契約数となった。
National Broadcasting Telecommunications Commission (NBTC)は2015年2月1日よりプリペイドSIMカードの登録を義務化し、2015年7月31日に登録を締め切り、2015年9月末には未登録のプリペイドSIMカードを強制解約扱いで無効化した。
多くのプリペイドSIMカードが無効化されたことがプリペイド契約の大幅な減少に影響したと考えられる。
移動体通信事業者別のシェアはAdvanced Info Service (AIS)とAdvanced Wireless Network (AWN)から構成されるAISグループが約45.56%で首位を維持、Total Access Communicationとdtac TriNet (DTN)から構成されるdtacグループが2位で約29.56%、True Move H Universal Communication (TUC)、True Move、Real Moveから構成されるTrue傘下のTrue Mobileグループが3位で約22.14%となっている。
大手3社で約97.26%を占めており、残りは4位のCAT Telecom (旧タイ通信公社)が約1.82%、5位のTOT (旧タイ電話公社)が約0.93%である。
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