シンガポールのSingtelが5G商用化に向けてLAAのトライアルを商用ネットワークで成功
- 2016年07月29日
- 海外携帯電話
シンガポールのSingapore Telecommunications (Singtel)の完全子会社でシンガポールの移動体通信事業者であるSingtel Mobile Singaporeは商用ネットワークでLicense-Assisted Access using LTE (LAA)のトライアルに成功したことを発表した。
Singtel Mobile Singaporeはスウェーデンの通信機器メーカーであるEricssonと協力し、セラングーン・ノースに位置するSingtel Mobile Singaporeの施設でLAAのトライアルを実施しており、通信設備はEricssonが供給している。
LAAはアンライセンスバンド(非免許帯域)をLTE通信で利用する技術である。
アンライセンスバンドのみでLTE通信を利用するMulteFireではなく、ライセンスバンド(免許帯域)におけるLTE通信の補助としてアンライセンスバンドを利用し、ライセンスバンドとアンライセンスバンドのアグリゲーションで活用する。
ネットワークはライセンスバンドがFDD-LTE方式の1.8GHz帯(Band 3)で20MHz幅を利用、アンライセンスバンドが5GHz帯の20MHz幅を利用し、通信速度は275Mbpsを記録したという。
LAAは主に屋内で導入する計画であり、Singtel Mobile Singaporeは2017年の初めに商用化して2年間かけてシンガポール全土に展開、通信速度は450Mbpsを実現できるとアピールしている。
Singtel Mobile Singaporeは高い周波数の利用やアンライセンスバンドにおけるLTE通信の利用に関して研究開発を重ね、蓄積されたノウハウは第5世代移動通信システム(5G)の商用化に貢献するとのことである。
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