イランで携帯電話の番号ポータビリティ制度を導入
- 2016年08月24日
- 海外携帯電話
イランの政府機関で電気通信事業などを管轄するCommunications Regulatory Authority of Iran (CRA)は携帯電話の番号ポータビリティ制度を正式に導入した。
番号ポータビリティ制度は不具合を除去するためのベータフェーズとして40日間の試験運用を実施し、試験運用で深刻な問題を除去したため、番号ポータビリティ制度の正式導入に踏み切った。
なお、試験運用の期間中は11,000件の番号ポータビリティ制度の適用申請があり、初期に発生した技術的な問題やその他の問題が影響し、最終的に3,500件が番号ポータビリティ制度による他社への移行を完了したという。
番号ポータビリティ制度はイラン全土で携帯電話サービスを提供するMTN Irancell Telecommunications Services Company、MCIブランドのMobile Telecommunication Company of Iran、Rightel Communication Service Companyの3社が対象となり、電話番号を変更せずに他社へ移行できる。
イランには複数のリージョナルな携帯電話事業者が存在するが、番号ポータビリティ制度の正式導入当初は対象外であるため注意が必要である。
番号ポータビリティ制度の導入により消費者に対して他社への移行を容易にし、また携帯電話事業者は加入者を引き留めるためにサービスを改善すべきとしており、結果的に消費者の利益や業界発展につながるとアピールしている。
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