Galaxy Note7の爆発は電池の内部短絡が原因、中国当局が公表
- 2016年09月15日
- Android関連
中国の政府機関である国家質量監督検験検疫総局(General Administration of Quality Supervision, Inspection and Quarantine of the People’s Republic of China:AQSIQ)は韓国のSamsung Electronicsが開発したスマートフォン「Samsung Galaxy Note7 (三星 盖楽世 Note7)」のリコールを発表し、同時に事故の原因も公表した。
Samsung Galaxy Note7に関しては世界各地で爆発する事故が発生しており、Samsung Electronicsは調査を経て一部の企業から調達したリチウム電池に欠陥が存在することを認めた。
国家質量監督検験検疫総局もリチウム電池が原因と公表しており、具体的には負極と正極の間に介在し両極を電気的に絶縁するシートが薄いため、両極が接触して大きな電流が流れることでリチウム電池の異常昇温を引き起こし、発火や最悪の場合は爆発に至るという。
いわゆるリチウム電池の内部短絡が発生したことが事故の原因と考えられる。
一般的に携帯端末向けのリチウム電池はエネルギー密度が高く、またエネルギー密度が高いほど内部短絡などによる異常昇温の危険性が高いとされており、リチウム電池の内部短絡が多数の爆発事故を招く結果となった模様である。
Samsung Electronicsはリチウム電池の調達先を公表していないが、韓国の報道では韓国のSamsung SDIから約70%、中国のDongguan Amperex Electronics Technology (東莞新能源科技)から約30%を調達しており、Samsung SDIから調達したリチウム電池に欠陥があると伝えられている。
なお、Dongguan Amperex Electronics Technologyは香港特別行政区のAmperex Technology Limited (新能源科技:ATL)の完全子会社であり、Amperex Technology Limitedは日本のTDKの子会社である。
Samsung SDIはSamsung Electronicsの関連会社で、両社間には資本関係がある。
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