南スーダンの携帯電話事業者MTN South Sudan、経済危機が影響してARPUは84%減に
- 2016年11月02日
- 海外携帯電話
南アフリカのMTN Groupは2016年第3四半期の事業報告を公開し、MTN Group傘下で南スーダンの移動体通信事業者であるMTN South Sudanは厳しい状況に直面していることが分かった。
携帯電話サービスの加入数は89万2,000件となり、前年同期の108万4,000件、前四半期の105万5,000件から減少し、100万件を下回る結果となった。
南スーダンポンド(SSP)ベースのARPU (1回線当たり月間平均収入)は70.22南スーダンポンドで、前年同期の24.52南スーダンポンド、前四半期の55.05南スーダンポンドから数値上は大幅に増加した。
しかし、南スーダンの経済危機が影響して南スーダンポンドは対米ドル(USD)為替レートが暴落しており、米ドルベースのARPUは1.24米ドル(約129円)となり、前年同期の7.75米ドル(約804円)、前四半期の1.50米ドル(約156円)から減少しており、前年同期比で84%減と大幅な減少を記録している。
米ドルベースのARPUに関してはMTN Group傘下の移動体通信事業者ではMTN South Sudanが最も低い状況にある。
なお、最もARPUが高い移動体通信事業者はキプロスのMTN Cyprusで19.68米ドル(約2,042円)、MTN Groupが本社を置く南アフリカのMobile Telephone Networks (MTN)は6.35米ドル(約659円)となっている。
これまでにMTN South Sudanは南スーダンの経済危機が影響して給与の支払いや事業投資に支障が発生していることが分かっており、人員削減やエリア整備の中止など事業規模を縮小した。
南スーダンの経済危機が長期化すれば撤退の選択肢も現実的になりそうである。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。