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鴻海精密工業、2016年の連結売上高は上場後初の減収に



台湾のFoxconn Technology Group (鴻海科技集団)の中核企業であるHon Hai Precision Industry (鴻海精密工業)は2016年通年の連結売上高を発表した。

2016年の連結売上高は4兆3,569台湾ドル(約15兆8,558億円)となり、前年比で約2.8%の減少となった。

Hon Hai Precision Industryは1991年に台湾証券取引所(台湾證券交易所)に株式上場し、それ以降の連結売上高は右肩上がりであったが、2016年通年の連結売上高は株式上場後初となる減収に転じた。

減収に転じた要因としては、2015年通年の業績が優れていたことや、米国のAppleから製造を受託しているスマートフォンの不振が挙げられる。

Hon Hai Precision IndustryはAppleが展開するiPhoneシリーズのスマートフォンの製造を受託することで広く知られているが、Hon Hai Precision Industryの連結売上高のうち5割超をAppleからの受託製造が占めており、Appleへの依存度が高いHon Hai Precision IndustryはApple製品の好不調に大きく影響される。

特に2016年前半の連結売上高が低調で、Apple iPhone 6sおよびApple iPhone 6s Plusの不振が見て取れる。

また、Hon Hai Precision Industryの主要な工場は中国本土に多いが、中国本土では人件費が上昇傾向にあるなど、Hon Hai Precision Industryにとって難しい状況が重なった。

ただ、Hon Hai Precision IndustryはApple依存から脱却する方針を鮮明にしており、携帯電話事業やロボット事業への参入など事業の多角化を進め、連結売上高の増収より利益率の上昇を目指すなど戦略転換の姿勢を見せている。

Foxconn

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