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華為技術やVodafoneなどが世界で初めてLAA対応の商用ネットワークを構築



中国のHuawei Technologies (華為技術)は英国のVodafoneや米国のQualcommの子会社であるQualcomm Technologiesと共同で、トルコにおいて3GPPのRelease 13に基づくLicense-Assisted Access using LTE (以下、LAA)に対応した商用ネットワークを世界で初めて構築したと発表した。

LAAはアンライセンスバンド(非免許帯域)をLTE通信で利用する技術であるが、アンライセンスバンドのみでLTE通信を利用するMulteFireではなく、ライセンスバンド(免許帯域)におけるLTE通信の補助としてアンライセンスバンドを利用し、ライセンスバンドとアンライセンスバンドのアグリゲーションで活用する。

LAAの導入によって下りの通信速度を高速化し、エンドユーザのユーザ体験を向上することが可能で、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)に対応したアプリケーションなどを利用する没入感の高い体験を楽しむことができる。

トルコの最大都市・イスタンブールに位置するVodafone Arenaにおいて屋内モバイルブロードバンドソリューションのLampsiteを利用してLAAに対応したネットワークの試験を行い、アンライセンスバンドとして5GHz帯の40MHz幅、ライセンスバンドとして2.6GHz帯の15MHz幅を束ねた3搬送波のキャリアアグリゲーション(CA)を実施した。

試験ではQualcomm Technologiesが開発したQualcomm Snapdragon X16 LTE modem (MDM9250)が統合されたQualcomm Snapdragon 835を搭載する試験端末を使用し、下り370Mbpsの通信速度を記録している。

同じ周波数で40MHz幅の帯域幅を使用する場合、周波数の利用効率は無線LANよりLAAの方が優れており、Release 13に基づくListen Before Talk機能に対応すれば、LAAに対応したネットワークが無線LANと問題なく共存可能であることも実証したという。

なお、Huawei Technologiesのスモールセル製品はすべてLAAに対応し、Qualcomm Snapdragon 835もLAAに対応しており、LAAに対応したスマートフォンは2017年中に商用化される見込みとのことである。

トルコではVodafoneがVodafone Telekomunikasyonを通じて移動体通信事業を手掛けており、Vodafone Telekomunikasyonの商用ネットワークでLAAに対応した商用ネットワークを構築したことになる。

Huawei Technologies

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