南スーダンのMTN South Sudanが業績を発表、経済危機の影響響く
- 2017年03月05日
- 海外携帯電話
南アフリカのMTN Groupは2016年通年の決算発表資料を公開し、MTN Groupの全額出資子会社で南スーダンの移動体通信事業者であるMTN South Sudanの業績が判明した。
MTN South Sudanは2016年通年の売上高が前年比74.9%減の3億4,900万南アフリカランド(約31億円)、EBITDAが前年比598.7%減となる3億7,900万南アフリカランド(約33億円)の赤字を記録し、2016年通年は前年比で減収減益となった。
携帯電話サービスの加入件数は4四半期連続で減少傾向にあり、2016年12月末の加入件数は77万1千件で、2015年12月末の120万件から減少した。
2016年第4四半期における南スーダンポンド(SSP)ベースのARPU (1回線当たり月間平均収入)は前年同期の27.53南スーダンポンドから145.63南スーダンポンドに上昇したが、一方で米ドル(USD)ベースでは4.71米ドル(約537円)から1.59米ドル(約181円)に低下しており、これは南スーダンポンドの対米ドル為替レートが暴落したためである。
南スーダンは内戦に加えて厳しい経済危機に見舞われており、MTN South Sudanの事業にも大きな影響を与えている。
なお、南スーダンの携帯電話事情としては携帯電話サービスの人口普及率が20%と低く、MTN South Sudanのシェアは3社中2位の34.62%である。
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