クアルコムが鴻海精密工業などiPhoneとiPadの製造業者を提訴
- 2017年05月17日
- Apple関連
米国のQualcommは2017年5月17日にFoxconn Technology Group (鴻海科技集団)の中核企業である台湾のHon Hai Precision Industry (鴻海精密工業)、Hon Hai Precision Industryの子会社であるFIH Mobile (富智康集団)、台湾のPegatron (和碩聯合科技)、台湾のWistron (緯創資通)、台湾のCompal Electronics (仁寶電脳工業)を相手に損害賠償の支払いなどを求めてカリフォルニア南部地区連邦地方裁判所に提訴したと発表した。
被告はいずれも米国のAppleが世界中で販売しているiPhoneまたはiPadの製造業者である。
Appleは製造業者を通じてQualcommにライセンス料を支払っているが、Qualcommが不当に高額なライセンス料を要求したと主張し、米国や中国でQualcommを相手に提訴したことが分かっている。
さらに、AppleはQualcommとの紛争が解決するまで製造業者にライセンス料の支払いを停止したため、製造業者はQualcommに対するライセンス料の支払いを拒否している。
これを受けて、Qualcommは被告が長年にわたる契約上の義務を遵守するとともに、ライセンス料の未払いに伴う損害賠償を支払うよう求めて提訴した。
被告はAppleに従う必要があるため、Qualcommに対するライセンス料の支払いを拒否すると主張しているという。
なお、被告はAppleブランド以外の製品に関してはAppleブランドの製品と同様の条件で、Qualcommにライセンス料の支払いを継続するとのことである。
Qualcommとのライセンス料の契約に関してAppleは直接的な当事者ではないが、Qualcommと被告のライセンス契約の履行を違法に妨害したとしてAppleに対しては別の訴状を提出したという。
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