Googleがインドでモバイル決済アプリTezを公開
- 2017年09月19日
- 海外携帯電話
米国のGoogleはインド向けにモバイル決済アプリケーション「Tez」を公開した。
Tezはインド向けに開発されたGoogleによる新しい決済アプリケーションとしており、大小の、オフラインまたはオンラインで、簡単かつ安全に支払える方法とアピールしている。
インド国営のNational Payments Corporation of India (NPCI:インド決済公社)が提供するUnified Payments Interface (UPI:以下、統合決済インタフェース)に準拠しており、統合決済インタフェースを使用することで銀行口座から銀行口座へ即時かつ安全に支払えるという。
統合決済インタフェースに対応した55のすべての銀行口座を利用することができる。
オンラインで決済することもできるが、支払人と受取人がオフラインで対面であれば、キャッシュモードを利用することで銀行口座や電話番号など個人情報を取引相手と共有することなく決済可能である。
キャッシュモードでは支払人と受取人がTezのアプリケーションをインストールしたスマートフォンを用意し、支払先と金額を指定してUPI PINを入力すれば、即座に銀行口座から銀行口座に支払える。
チャットアプリの要領で受取人や取引履歴を管理できるため、複雑な銀行口座の番号を覚える必要がなく、家族、友達、知人などと簡単に取引できる。
GoogleのマルチレイヤセキュリティやTez Shieldによる24時間体制の保護により不正行為の検出やハッキングの防止に努めており、すべての利用者の身元も確認していることから、高い安全性を実現するという。
また、企業向けプログラムとしてTez for Businessも用意する。
TezのアプリケーションはOSにAndroidまたはiOSを採用した端末向けに提供しており、公開時点では連邦公用語のヒンディー語や連邦準公用語の英語のほか、ベンガル語、グジャラート語、カンナダ語、マラーティー語、タミル語、テルグ語を利用できる。
さらに多くの言語に対応する予定としており、インドでは多くの少数言語が話されているため、州公用語を中心に少数言語も順次追加すると思われる。
GoogleのパートナであるLava International、Micromax Infromatics、Nokiaブランドのスマートフォンを展開するHMD global、PanasonicのスマートフォンはTezをプリインストールする計画で、より簡単にTezを始めることができるという。
Google Play – Tez
App Store – Tez
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