インドでAppleが輸入関税の引き上げで値上げ、iPhone Xの256GBは約19万円に

米国のAppleのインド法人であるApple IndiaはインドにおけるiPhoneシリーズのスマートフォンの販売価格を値上げした。

インド政府は電子機器などの輸入に係る関税の税率を引き上げており、スマートフォンやフィーチャーフォンを含めた携帯電話の場合、関税の税率は旧税率の10%から新税率の15%となった。

インド政府は電子機器の製造など関連産業の発展を促すため、Make In Indiaを政策として大々的に掲げ、インド国内に製造拠点を設けるよう積極的に誘致している。

携帯電話分野では多くのメーカーおよびブランドがMake In Indiaの政策に呼応し、インド国内の工場で製造を開始しているが、Appleはほとんどの機種をインド国外から輸入するため、関税の引き上げに伴い販売価格の値上げを実施した。

販売価格の値上げは旧機種から新機種まで実施しており、値上げ前後の販売価格は下記の通りである。

■Apple iPhone X
– 64GB　89,000インドルピー(約156,000円)→92,430インドルピー(約162,000円)
– 256GB　102,000インドルピー(約179,000円)→105,720インドルピー(約186,000円)

■Apple iPhone 8
– 64GB　64,000インドルピー(約112,000円)→66,120インドルピー(約116,000円)
– 256GB　77,000インドルピー(約135,000円)→79,420インドルピー(約139,000円)

■Apple iPhone 8 Plus
– 64GB　73,000インドルピー(約128,000円)→75,450インドルピー(約132,000円)
– 256GB　86,000インドルピー(約151,000円)→88,750インドルピー(約156,000円)

■Apple iPhone 7
– 32GB　49,000インドルピー(約86,000円)→50,810インドルピー(約89,000円)
– 128GB　58,000インドルピー(約102,000円)→59,910インドルピー(約105,000円)

■Apple iPhone 7 Plus
– 32GB　59,000インドルピー(約104,000円)→61,060インドルピー(約107,000円)
– 128GB　68,000インドルピー(約119,000円)→70,180インドルピー(約123,000円)

■Apple iPhone 6s
– 32GB　40,000インドルピー(約70,000円)→41,550インドルピー(約73,000円)
– 128GB　49,000インドルピー(約86,000円)→50,660インドルピー(約89,000円)

■Apple iPhone 6s Plus
– 32GB　49,000インドルピー(約86,000円)→50,740インドルピー(約89,000円)
– 128GB　58,000インドルピー(約102,000円)→59,860インドルピー(約105,000円)

■Apple iPhone 6
– 32GB　29,500インドルピー(約52,000円)→30,780インドルピー(約54,000円)

■Apple iPhone SE
– 32GB　26,000インドルピー(約46,000円) 変更なし
– 128GB　35,000インドルピー(約61,000円) 変更なし

値上げされた金額はApple iPhone Xの256GBモデルが最大で、3,720インドルピー(約6,500円)の値上げとなった。

Apple iPhone SEはインド国内で製造される唯一のiPhoneシリーズのスマートフォンであり、関税の引き上げによる影響を受けないため、販売価格の値上げもApple iPhone SEのみ実施していない。

なお、Apple iPhone SEは台湾のWistron (緯創資通)傘下でインドのICT Service Management Solutions (India)がインドのカルナータカ州・バンガロールにて保有する工場で製造している。

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