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韓国のSK Telecomが金浦都市鉄道でLTE-Rの構築を完了



韓国の移動体通信事業者であるSK Telecomと韓国のKorea Rail Networks Authority (韓国鉄道施設公団)は金浦都市鉄道の本線区間でLTE-Railway (LTE-R)の構築を完了したと発表した。

韓国の強小企業とされるsTrafficやMOBIGENなどと協力しており、純粋な韓国の技術と設備を用いて金浦都市鉄道の本線区間である23.67kmをカバーするようLTE-Railwayを構築し、列車と地上間の情報を送受信する車上装置や携帯端末など付帯機器ソリューションも開発したという。

なお、強小企業は小規模ながら強い競争力を持つ企業を指している。

2017年11月20日よりLTE-Railwayを活用して列車の試運転を開始し、約1年間にわたりLTE-Railwayの安定性を検証する計画で、2018年11月に金浦都市鉄道の運行を正式に開始する予定である。

金浦都市鉄道は機関士が搭乗しない無人軽電鉄で、無人軽電鉄路線にLTE-Railwayを適用した事例は金浦都市鉄道が初めてとなる。

無人軽電鉄は管制センターと列車の間における無線通信の信頼性と安定性が最も重要であり、LTE-Railwayの採用は適しているという。

管制センターから安定して列車運行情報の確認、列車内の遠隔案内放送の実施、緊急通話などを行えるほか、緊急事態の発生時に列車内映像などをリアルタイムで管制センターから確認できるため、迅速な原因特定や対応が可能と説明している。

LTE-RailwayはLTE方式をベースに鉄道の運行管理業務などに適するよう開発された規格で、2010年よりKorea Railroad Research Institute (韓国鉄道技術研究院:KKRI)が主導して開発を手掛け、2014年10月に標準化を完了しており、韓国ではLTE-Railwayを次世代鉄道通信規格の鉄道統合無線網と位置付けている。

これまで韓国では鉄道通信規格に3方式が混在するが、それを次世代ではLTE-Railwayに統一するため、一般的にLTE-Railwayを指す次世代鉄道通信規格を鉄道統合無線網と呼ぶ。

SK Telecomは2017年2月に釜山都市鉄道1号線でLTE-Railwayの構築を完了しており、SK Telecomが構築したLTE-Railwayとしては金浦都市鉄道が2例目となる。

韓国国内でLTE-Railwayの構築を先導するほか、強小企業とともに外国への進出も積極的に推進すると表明している。

SK Telecom

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