NTTドコモとフジクラ、グリーン基地局で燃料電池の実証実験を実施
- 2017年12月20日
- docomo-総合
NTT DOCOMOとFujikuraの両社は燃料電池をグリーン基地局に適用するための共同実験契約を2017年12月20日付けで締結したと発表した。
Fujikuraが新規に開発中の直接メタノール型燃料電池(Direct Methanol Fuel Cell)方式を用いた世界初の定格電力1kWの燃料電池をNTT DOCOMOのグリーン基地局に適用するという。
開発中の燃料電池はメタノールと空気中の酸素を化学反応させることで高効率に電気を起こし、有害物質を発生させず静寂性に優れる特性を有する。
また、従来の燃料電池は大型で定置型であったが、開発中の燃料電池は本体サイズが20分の1以下で可搬性にも優れるため、狭い場所やビルの屋上に設置された小型基地局への導入や災害発生時に被災地域へ緊急の持ち込みが可能となる。
開発中の燃料電池を基地局に適用する際の運用時間は長時間化を実現しており、災害時の停電などへの活用も期待される。
NTT DOCOMOはグリーン基地局側の燃料電池接続構成の検討、燃料電池の単独運転、ソーラーパネルとの連携運転試験の実施を担当し、Fujikuraは燃料電池本体の開発、グリーン基地局とのインターフェース準備、電源インターフェースおよび制御インターフェースの実装を担当する。
共同実験ではNTT DOCOMOが高知県南国市で運用するグリーン基地局に開発中の燃料電池を設置し、災害発生時の長期停電を想定した長時間運用やソーラーパネル電力と燃料電池の連携運転試験などを行い、2017年12月20日から2018年9月30日までの期間に燃料電池の耐災害特性の有効性や信頼性の実証を実施する予定である。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。