さくらインターネットのSIMカードを入手

2018年02月03日
Report

SAKURA Internetは「さくらのセキュアモバイルコネクト」の提供を2018年2月1日より開始した。

さくらのセキュアモバイルコネクトはSIMカードを提供し、SAKURA Internetのデータセンターにインターネットを経由せずLTE閉域網で通信できるIoTおよびM2M向けのサービスである。

提供エリアはSoftBankが提供する4G LTEのエリアとなり、堅牢性の高いセキュリティに加えてデータセンター事業者ならではの強みを生かし、通信速度の制限を設けずに安価かつ快適な通信を実現するという。

SIMカードはMini SIM (2FF)サイズ、Micro SIM (3FF)サイズ、Nano SIM (4FF)サイズに切り抜ける「マルチサイズSIM」とMFF2サイズで顧客の製品に組み込む「チップ型SIM (MFF2)」の2種類を用意する。

さくらのセキュアモバイルコネクトの提供の開始に伴い、2018年2月1日よりマルチサイズSIMの販売を開始しており、Amazon.co.jpで取り扱っている。

価格は1枚あたり2,160円に設定されており、送料は通常配送無料である。

なお、チップ型SIM (MFF2)は2018年3月末に発売する予定と案内している。

さくらのセキュアモバイルコネクトは法人やその他の団体が営業や事業などのために利用する場合のみ申し込めるが、SIMカード自体はAmazon.co.jpで個人でも購入できるため、発売日に購入してみた。

Amazonプライム会員でもなく送料をケチったので、注文から翌々日の2018年2月3日に受け取れた。

SIMカードのデザインはプレスリリースに掲載されていた通り、SAKURA Internetの独自デザインとなる。

個人では申し込み不可を承知のうえで購入したが、その理由はコレクションではなく、SIMカードの電気通信番号(International Mobile Subscription Identity：以下、IMSI)などの確認である。

なお、IMSIは3桁の国識別コード(Mobile Country Code：以下、MCC)、2桁または3桁の事業者識別コード(Mobile Network Code：以下、MNC)、最大10桁の加入者識別コード(Mobile Subscriber Identification Number：MSIN)で構成されており、MNCとMCCを合わせた番号は公衆陸上移動体ネットワーク番号(Public Land Mobile Network Number：以下、PLMN番号)と呼ばれる。

SIMカードのPLMN番号を確認すると454-06であり、香港特別行政区の移動体通信事業者(MNO)であるSmarTone Mobile Communications (数碼通電訊)のPLMN番号と分かる。

個人的な話ではあるが、これまで国際ローミングを除いて20以上の国と地域で80以上の移動体通信事業者および仮想移動体通信事業者(MVNO)のSIMカードを試したが、そのうちSmarTone Mobile Communicationsは外国で初めて試した思い出のある移動体通信事業者である。

SmarTone Mobile CommunicationsのVoLTE (Voice over LTE)に対応したスマートフォンにさくらのセキュアモバイルコネクトで提供するSIMカードを挿入すると、SmarTone Mobile Communicationsの一般的なAPNに加えてVoLTE用のAPNが自動で設定された。

ICカード識別番号(Integrated Circuit Card Identifier：以下、ICCID)はSAKURA InternetのICCIDであり、ICCIDのうち先頭6桁の発行者識別番号(Issuer Identification Number：以下、IIN)はSAKURA Internetに割り当てられたIINである898104と確認できる。

なお、ICCIDは書き換え不可であるが、IMSIはOTA (Over The Air)で書き換え可能である。

さくらのセキュアモバイルコネクトで提供するSIMカードは、初期のIMSIはSmarTone Mobile Communicationsから借りており、ICCIDはSAKURA InternetのICCIDであることが分かる。

▲
「さくらのセキュアモバイルコネクト」のSIMカードのパッケージ