豪州における2017年Q4のスマホ出荷シェアが判明、iPhone独走状態に
- 2018年03月14日
- 海外携帯電話
米国の調査会社であるInternational Data Corporation (以下、IDC)は豪州における2017年第4四半期の携帯電話の出荷台数に関する調査結果を発表した。
スマートフォンとフィーチャーフォンを含めた携帯電話の出荷台数は前年同期比15.7%増の336万台となった。
携帯電話のうち92%がスマートフォンとなり、フィーチャーフォンでは移動体通信事業者(MNO)がプリペイド向けに提供するフィーチャーフォンやフィンランドのHMD globalが展開するNokia 3310 3Gが大半を占めた。
なお、スマートフォンの出荷台数は前年同期比11.8%の311万9,400台となった。
スマートフォンに関してはOS別の出荷台数と占有率も公開されている。
1位は米国のAppleが提供するiOSで、出荷台数は前年同期比14.5%増の175万3,000台、占有率は前年同期比1.3ポイント増の56.2%となった。
2位は米国のGoogleが提供するAndroidで、出荷台数は前年同期比9.7%増の136万7,000台、占有率は前年同期比0.8ポイント減の43.8%となった。
3位は米国のMicrosoftが提供するWindowsで、出荷台数は前年同期比99.7%減の45台、占有率は前年同期比0.5ポイント減の0.00%となった。
また、メーカーおよびブランド別の占有率も判明している。
1位はAppleでiOSの占有率と同じく56.2%、2位は韓国(南朝鮮)のSamsung Electronics (サムスン電子)で15.4%、3位は豪州のTelstraで5.4%、4位はAlcatelブランドを展開する中国のTCL Communication Technology Holdings (TCL通訊科技控股)で4.0%、5位は中国のZTE (中興通訊)で3.5%となった。
ZTEに続いて近い数値でPixelブランドを展開するGoogle、豪州のSingtel Optus、中国のHuawei Technologies (華為技術)、中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (広東欧珀移動通信)がひしめき合っている。
なお、TelstraおよびSingtel Optusは移動体通信事業者(MNO)で、自社ブランドのスマートフォンを展開している。
豪州は高所得な国としても有名で、スマートフォン市場は高価格帯のハイエンドが中心である。
特にAppleのブランド力は突出して高く、これまでより四半期ベースの占有率でAppleが50%を超過することはしばしば見られたが、2017年第4四半期は過去最高を記録した。
Apple iPhone Xの人気が貢献しており、多くの消費者が価格面で妥協せずに買い求めた結果と思われる。
豪州は実質的にAppleとSamsung Electronicsの2強状態で、2017年第4四半期はまったく新しいApple iPhone Xの人気に圧倒されて前期比9.2%と大幅に占有率を減らしたが、それでもSamsung Electronicsは一定の存在感を示した。
Samsung Electronicsのスマートフォンでは高価格帯のSamsung Galaxy S8、Samsung Galaxy S8+、Samsung Galaxy Note8だけで55%以上を占めており、やはり高価格帯が中心のスマートフォン市場を表している。
Apple iPhone Xの需要が落ち着けば、またSamsung Electronicsは回復する見通し。
豪州では移動体通信事業者を通じてスマートフォンを販売することが多いため、3位には豪州最大手の移動体通信事業者であるTelstraの自社ブランドが入り、4位には移動体通信事業者のVodafone Hutchison Australia (VHA)と提携してスマートフォンを販売するTCL Communication Technology Holdingsが入った。
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