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バングラデシュにおける2017年Q4のスマホ出荷シェアが判明、1位は地場ブランド



米国の調査会社であるInternational Data Corporation (以下、IDC)はバングラデシュにおける携帯電話の出荷台数に関する調査結果を発表した。

2017年通年では3,420万台の携帯電話を出荷したという。

携帯電話のうちスマートフォンは前年比20.6%増の810万台を出荷したが、スマートフォンの比率は23.7%にとどまる。

一方でフィーチャーフォンも前年比14.8%と堅調な成長を見せており、携帯電話のうち3分の2以上をフィーチャーフォンが占めるなど、バングラデシュの携帯電話市場は依然としてフィーチャーフォンが中心である。

また、2017年第4四半期に限定したスマートフォンにおけるメーカーおよびブランド別の出荷台数が公表されている。

1位はSymphonyブランドを展開するバングラデシュのSB Tel Enterprisesで、占有率は29%となった。

2位はバングラデシュではInfinixブランド、itelブランド、TECNOブランドを展開する中国のTRANSSION HOLDINGS (深圳傳音控股)で、占有率は13%となった。

3位は韓国(南朝鮮)のSamsung Electronics (サムスン電子)で、占有率は12%となった。

4位は中国のHuawei Technologies (華為技術)で、占有率は8%となった。

5位はバングラデシュのWalton Hi-Tech Industriesで、占有率は6%となった。

その他のメーカーおよびブランドは占有率が33%である。

バングラデシュでは上位5社に2社のバングラデシュ企業が入っており、特にSB Tel Enterprisesは圧倒的な強さを維持している。

ただ、バングラデシュ企業も決して安泰とは言えない。

隣国のインドでは長らくインド企業が上位を占めていたが、スマートフォン市場の拡大に伴って相次いで参入した中国企業の台頭で勢いを失った。

バングラデシュでは2018年第1四半期より携帯電話事業者各社がLTEサービスを開始し、スマートフォンの需要も高まる見込みである。

フィーチャーフォンが中心の携帯電話市場だけに、これからスマートフォンの出荷台数は大幅な成長が期待されており、すでに中国企業の参入も進んでいる。

実際に前年同期比では中国企業の占有率が14ポイント増の33%、バングラデシュ企業の占有率が21ポイント減の43%となり、バングラデシュでも中国企業の勢いは確実に増しており、一方でバングラデシュ企業は失速している。

バングラデシュの携帯電話市場はこれからスマートフォンが主流となる見込みであるため、バングラデシュ企業にもまだまだ挽回の機会はあるが、バングラデシュでもインドと同じようなことが起こる可能性は十分に予想できる。

IDC

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