英国でHTC U11の広告動画に停止命令
- 2018年04月09日
- Android関連
英国の広告基準局(Advertising Standards Authority:ASA)は台湾のHTC (宏達国際電子)の子会社で英国のHTC Europeに対して一部の広告動画を停止するよう命じた。
HTC Europeが2017年12月7日にFacebookで投稿したHTC U11の広告動画が問題となった。
プロの高飛び込み選手がHTC U11を所持した状態で競技を実施し、HTC U11の防水性能を宣伝する内容であった。
HTC U11はIPX7に準拠した防水性能を備えており、5~35度の常温で真水または水道水の水槽に静かに沈め、水深1mの水底に30分間にわたり放置しても本体内部に浸水せず性能を維持できる。
ただ、HTCは取扱説明書などでは意図的に水などの液体で濡らすこと、プールの水に浸けること、高い水圧を直接かけることは避けるよう注意している。
広告動画では意図的にプールの水に浸けており、しかも高い水圧が直接かかっていると考えられ、HTCが自ら避けるよう注意する事項を実施したことになる。
また、一般的に飛込競技は到達深度が深く、飛込競技のプールは高飛び込みと飛び板飛び込みともに水深5m以上と定められており、プロの選手であれば水深1m以内に維持できるが、一般的な消費者が真似すれば水深1mを超えないことは難しい。
HTC U11は一般的なプールの水に耐える性能を有するとHTC Europeは回答したが、プールの水は温度や化学物質の濃度など幅が広く、広告基準局はHTC U11の広告動画が製品の能力を誇張し、消費者の誤解を招く可能性があると結論付けた。
広告基準局はHTC Europeに対して対象の広告動画を停止させ、製品の性能を誇張しないよう命じた。
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