韓国の携帯電話事業者各社、5Gの無線機ベンダを9月に選定へ
- 2018年08月23日
- 海外携帯電話
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韓国の移動体通信事業者(MNO)であるSK Telecom、KT、LG Uplus (LG U+)は第5世代移動通信システム(5G)の無線機ベンダを2018年9月に選定することが韓国メディアの報道で分かった。
SK Telecomは2018年9月上旬に無線機ベンダを選定し、KTおよびLG Uplusは2018年9月中に無線機ベンダを選定して契約を締結する予定という。
いずれも当初は2018年8月に無線機ベンダを選定する計画としていたが、無線機の選定に遅れが生じている。
韓国では2019年3月にSK Telecom、KT、LG Uplusが一斉に5Gを商用化する計画である。
複数の段階に分けて5Gのネットワークを構築する予定で、まずは第一段階の分の無線機ベンダを選定する。
無線機ベンダの選定に係る入札には韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)、スウェーデンのEricsson、フィンランドのNokia、中国のHuawei Technologies (華為技術)が参加しており、SK TelecomはLTE方式の無線機ベンダと同じくSamsung Electronics、Ericsson、Nokiaを採用する方針を固めたとされている。
SK Telecomに続いてKTもHuawei Technologiesの採用は見送り、またSK TelecomとKTはSamsung Electronicsの比重を高める模様である。
一方で、LG UplusはHuawei Technologiesの無線機も採用する見込みという。
LG Uplusは首都圏などでHuawei Technologiesより調達したLTE方式の無線機を多く採用しており、5GでHuawei Technologiesの無線機は避けられない状態とされている。
韓国の移動体通信事業者が導入する5Gは3GPP (3rd Generation Partnership Project)で5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式となる。
LTE方式と連携するNR方式のNSA (ノンスタンドアローン)を導入するため、基本的にLTE方式で採用した無線機ベンダを5Gでも採用するという。
韓国ではHuawei Technologiesの無線機の採用には反発も出ているが、少なくともLG UplusがHuawei Technologiesの無線機を採用することは確実と思われる。
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