豪州のTPG TelecomとVHA、Mobile JVを通じて5G周波数を取得
- 2018年12月12日
- 海外携帯電話
豪州のTPG TelecomおよびVodafone Hutchison Australia (VHA)は合弁会社のMobile JVを通じて第5世代移動通信システム(5G)向けの周波数を取得したことが分かった。
TPG TelecomおよびVodafone Hutchison Australiaは豪州の政府機関で電気通信分野などの規制を担う豪州通信メディア庁(Australian Communications and Media Authority:ACMA)が実施した5G向けの周波数オークションにMobile JVとして参加した。
豪州通信メディア庁は複数の対象区域に分けて5G向けに3.5GHz帯の割当を実施しており、Mobile JVが131ロットを263,283,800豪ドル(約214億5,816万円)で落札している。
具体的にはアデレード、ブリスベン、キャンベラ、メルボルン、シドニーでそれぞれ12ロット、パース・ロウアー・バンドで3ロット、パース・アッパー・バンドで9ロット、北クイーンズランド、中央クイーンズランド、北ニューサウスウェールズおよび南クイーンズランド地域でそれぞれ8ロット、南および西ニューサウスウェールズ地域で6ロット、ビクトリア地域とタスマニアでそれぞれ8ロット、南オーストラリア地域で4ロット、西オーストラリア地域で9ロットの獲得に成功したという。
これまでに、TPG TelecomおよびVodafone Hutchison Australiaは対等合併で正式な合意に達したと発表済みである。
加入件数ベースでVodafone Hutchison Australiaは豪州で第3の移動体通信事業者(MNO)であり、TPG Telecomは全額出資子会社のTPG Internetを通じて第4の移動体通信事業者として新規参入する計画であった。
しかし、TPG TelecomおよびVodafone Hutchison Australiaは2対等合併で合意し、統合後の新会社への出資比率はTPG Telecomの株主が49.9%、Vodafone Hutchison Australiaの株主が50.1%となり、新会社の名称はTPG Telecomとすることが明らかにされた。
規制当局の承認を前提として2019年中に取引を完了する計画であるが、周波数オークションは対等合併の実施を前提として合弁会社のMobile JVを通じて参加した。
なお、Vodafone Hutchison Australiaは英国のVodafone Groupと香港特別行政区のCK Hutchison Holdings (長江和記実業)の子会社であるHutchison Telecommunications (Australia)の折半出資合弁会社である。
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