インドネシアのBOLT!、払い戻しを終了
- 2019年02月01日
- 海外携帯電話
インドネシアのFirst Mediaの子会社で同国の移動体通信事業者(MNO)であったInternuxは2019年1月31日をもって払い戻しの受け付けを終了した。
InternuxはTD-LTE方式の2.3GHz帯(Band 40)のみを使用し、BOLT!ブランドで首都圏とその近郊およびスマトラ島北部でサービスを提供していた。
しかし、経営状況の悪化から周波数の利用料を支払えず、インドネシアの政府機関で電気通信分野の規制を司る通信情報省(Kementerian Komunikasi dan Informatika:Kominfo)の命令によって2018年12月28日より営業停止となり、それに伴い2018年12月27日をもってサービスの提供を終えた。
顧客には適用される契約条件に従って、支払い済みで未使用の残高などの払い戻しを受け付けていた。
払い戻しは指定のウェブサイトを通じてICCIDを入力して申請する必要があり、2018年12月31日から受け付けを開始していたが、2019年1月31日をもって払い戻しの受け付けも終了した。
なお、Internuxには日本のMitsui & Co. (三井物産)も出資しており、出資比率はFirst Mediaが80%、Mitsui & Co.が20%となっている。
Internuxはインドネシアで初めてLTE方式の商用化を実現した実績があり、2013年11月18日よりサービスを提供してきた。
インドネシア国内で製造した最初のLTE方式に対応したスマートフォンの発売もInternuxであり、LTE関連では先陣を切ってきた。
また、BOLT!ブランドは権威あるブランド価値評価会社による評価でインドネシア国内のブランド価値ランキングでトップ100に入るなどブランド価値を高めてきたが、競争の激化や免許上の制約など厳しい環境下で生き残ることはできなかった。
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Internuxの本社 (インドネシア・ジャカルタ首都特別州)
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