iPhoneのアンテナピクトにも5G Eを導入へ、AT&TのLTE接続時に
- 2019年02月05日
- Apple関連
米国のAppleが配信を準備しているiOS 12.2では米国の移動体通信事業者(MNO)であるAT&T MobilityのLTEネットワークを利用時にアンテナピクトの表示を5G Eとする見込みであることが分かった。
Appleは開発者向けにiOS 12.2 Beta 2の配信を開始しており、iOS 12.2 Beta 2を導入したiPhoneで確認された。
iOS 12.2 Beta 2を導入したiPhoneにAT&T MobilityのSIMカードを挿入し、AT&T MobilityのLTEネットワークに接続するとアンテナピクトが5G Eに変更されたという。
これまでに、AT&T MobilityはOSにAndroidを採用したスマートフォンで5G Eの表示の導入を進めている。
iOSを採用するiPhoneおよびiPadにも同様に5G Eの表示を導入する模様である。
AT&T MobilityはOSにAndroidを採用かつ高度化されたLTEに対応した既存のスマートフォンに対して、アップデートを通じてLTE接続時のアンテナピクトを4G LTEから5G Eに変更している。
AT&T MobilityはLTEの高度化技術であるキャリアアグリゲーション(CA)、256QAM、4×4 MIMO、LAA (Licensed Assisted Access)などを導入し、下り1Gbps前後の通信速度を実現するギガビットLTEを5G Evolutionと称する。
5G Eは5G Evolutionを意味しており、5G Eの表示の導入は主にギガビットLTEに対応したスマートフォンが中心となる。
iOS 12.2では少なくともギガビットLTEに対応したiPhoneおよびiPadが5G Eの表示を導入する対象と思われるが、ギガビットLTEに非対応のiPhoneおよびiPadに関しては不明である。
なお、AT&T Mobilityは真の5Gも導入しており、標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)が5Gの要求条件を満たすために規定したNRを導入した。
NRネットワークに接続時は5G+と表示し、LTEネットワークに接続時の5G Eとは明確に区別している。
AT&T Mobilityは過去にHSPA+を導入時に4Gの表示を導入して様々な議論を呼んだが、5G Eの表示でもフェイク5Gなど批判的な意見が続出しており、AT&T Mobilityの競合他社まで批判するに至っている。
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