ベトナムのViettel Groupが5G基地局を設置、1局目はハノイ市に
- 2019年04月08日
- 海外携帯電話
ベトナムのViettel Group (軍隊工業通信グループ)は第5世代移動通信システム(5G)の基地局を設置したと明らかにした。
Viettel Groupはベトナムの政府機関で電気通信分野などの規制を担う情報通信省(Ministry of Information and Communications:MIC)より5Gの試験用ライセンスを取得しており、試験用ライセンスに基づいて5G基地局を用いた5Gの試験を実施する計画である。
なお、5Gの試験用ライセンスは対象区域がベトナムの首都・ハノイ市およびホーチミン市で、有効期間は2019年1月22日から2020年1月21日と定められてる。
第一段階ではハノイ市で3局の5G基地局を設置する計画で、2019年4月5日に1局目の5G基地局をホアンキエム区にあるViettel Groupの施設の屋上に設置しており、ベトナム国内の商用環境で設置された最初の5G基地局となった。
2局目と3局目の5G基地局はナムトゥリエム区またはカウザイ区に設置する予定で、ナムトゥリエム区ではViettel Groupiの本社に設置することが決まっている。
第一段階に設置する3局は2019年5月上旬までに電波の発射を本格的に開始する計画である。
また、2019年6月には広範囲にわたる5Gネットワークの展開を想定してハノイ市およびホーチミン市で約70局の5G基地局を設置し、カバレッジ、キャパシティ、スループットなどを評価する方針を示している。
Viettel Groupは5G基地局を自社で開発する計画で、自社で開発した5G基地局の評価を中心に5Gの試験を進めると思われる。
5Gの商用化は2020年以降の予定と案内している。
なお、Viettel Groupはベトナム人民軍を統括するベトナムの国防省(Ministry of National Defence:MOD)が完全所有する国営企業である。
移動体通信事業はViettel Groupの従属会計単位であるViettel Telecom Corporation – Branch of Viettel Groupが担当する。
従属会計単位は法人格を持たない支店の扱いで、本社であるViettel Groupの委任によって事業を行う。
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