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米Sprintが新規参入のDISHにプリペイド事業と800MHz帯を売却へ、T-Mobile USと合併実現なら



SoftBank Groupの子会社で米国の移動体通信事業者(MNO)であるSprintは米国のT-Mobile USとの合併が実現すれば米国のDISH Networkに周波数の一部やプリペイド事業を売却することが分かった。

SprintとT-Mobile USは合併の承認を条件付きで司法省(Department of Justice)より取得しており、合併を承認する条件に周波数の一部やプリペイド事業の売却などが規定されている。

SprintはT-Mobile USとの合併を実現させるために、DISH Networkと周波数の一部やプリペイド事業の売買に関して合意した。

Sprintは自社でプリペイド事業を手掛けるほか、完全子会社のBoost WorldwideおよびVirgin Mobile USAを通じてもプリペイド事業を手掛けているが、そのすべてのプリペイド事業をDISH Networkに売却することが合意事項に含まれている。

ただ、Virgin Mobile USAが提供するAssurance Wirelessのプリペイド事業、関連会社のShenandoah TelecommunicationsおよびSwiftel Communicationsが提供するプリペイド事業は売却の対象外である。

DISH Networkに売却するプリペイド事業は加入件数が930万件に達し、14億米ドル(約1,522億円)の価値を有するという。

また、Sprintは全米で800MHz帯の周波数免許を保有し、36億米ドル(約3,913億円)ほどの価値を有するが、それもDISH Networkへ売却する。

800MHz帯ではLTE (FDD)方式のBand 26を運用するが、取引が完了すればDISH Networkが運用することになる。

さらに、T-Mobile USとSprintはDISH Networkが少なくとも20,000局の基地局と数百の小売店を利用できるようにする必要があるほか、T-Mobile USは同社のネットワークを7年間にわたりDISH Networkがアクセスできるようにする必要があると規定されている。

いずれもT-Mobile USとSprintの合併が完了することが条件である。

DISH Networkは移動体通信事業者として新規参入することになる。

すでにDISH Networkは周波数を保有しており、第5世代移動通信システム(5G)向けの周波数としてはミリ波(mmWave)の28GHz帯および24GHz帯の取得に成功した。

5GネットワークはDISH Networkが自社で構築することが決まっている。

司法省

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