英国のThree UKが5Gサービスを商用化
- 2019年08月20日
- 海外携帯電話
英国の移動体通信事業者(MNO)でThreeブランドを展開するHutchison 3G UKは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2019年8月19日より5G Broadbandとして固定通信用途で5Gサービスの提供を開始している。
まずは英国の首都・ロンドンの一部で5G Broadbandを提供する。
移動体通信用途の5Gサービスは遅れて提供を開始する予定である。
Hutchison 3G UKは英国最速の5Gサービスを実現できるとアピールしている。
英国の移動体通信事業者各社は5G向けに3.5GHz帯を保有するが、Vodafoneは3410.0~3460.0 MHzの50MHz幅、O2ブランドを展開するTelefonica UKは3500.0~3540.0 MHzの40MHz幅、EEは3540.0~3580.0 MHzの40MHz幅にとどまる。
Hutchison 3G UKは140MHz幅と最も広い帯域幅を確保しており、Hutchison 3G UKの主張はこれを根拠とする。
なお、Vodafone、Telefonica UK、EEは周波数オークションで3.5GHz帯を取得したが、Hutchison 3G UKは周波数オークションで取得した20MHz幅に加えて先に香港特別行政区のPCCW (電訊盈科)より英国のUK Broadbandを買収し、UK Broadbandが保有する3.5GHz帯も取得した。
UK Broadbandは3480.0~3500.0 MHzの20MHz幅と3580.0~3689.0 MHzの109MHz幅を保有するが、このうち3680.0~3689.0 MHzの9MHz幅は2019年9月14日に満期を迎えるため、UK Broadbandの買収によって実質的に120MHz幅を取得したことになり、5GサービスではUK Broadbandが保有する周波数も活用して競争力を高める狙いである。
5Gの通信方式は標準化団体である3GPP (3rd Generation Partnership Project)で5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式で、NR Bandはn78を採用する。
なお、Hutchison 3G UKは香港特別行政区を拠点とする英領ケイマン諸島のCK Hutchison Holdings (長江和記實業)の完全子会社である。
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