HTCが2019年8月の月間売上高を発表、前年同期比47%減に
- 2019年09月15日
- 海外携帯電話
台湾のHTC (宏達国際電子)は2019年9月6日付けで2019年8月の月間売上高を発表した。
2019年8月は前年同期比47.11%減、前月比66.72%増の7億3,500万台湾ドル(約25億1,263万円)となった。
前年同期比では5割近い大幅な減収を記録している。
台湾証券取引所に上場した2002年3月以降の月間売上高としては過去最低記録を更新した2019年7月よりは多少の改善が見られるが、依然として厳しい状況であることが分かる。
上場後に10億台湾ドル(約34億2,640万円)を下回った月は2019年2月、2019年4月、2019年5月、2019年7月に次いで5回目となり、2019年は業績の悪化が進んでいる。
全盛期の2011年9月は453億8,800万台湾ドル(約1,531億6,861万円)にも達したが、2019年8月は全盛期のわずか1.62%にとどまることになる。
なお、2019年8月までの2019年の累計売上高は前年同期比62.26%減の69億2,600万台湾ドル(約237億3,125万円)となった。
業績の悪化は主にスマートフォン事業の不振が影響している。
HTCは台湾や日本を含めたグローバルでスマートフォンの販売が低迷しており、一部の国や地域からは撤退するなど事業規模も縮小した。
スマートフォン事業を縮小する一方で、VR (仮想現実)事業の強化して軸とする狙いであるが、スマートフォン事業の不振を補えるほどには成長していない。
HTCはスマートフォン事業が低迷する中でブランドライセンス事業を拡大する方針で、すでに一部の国ではHTCが開発および製造に関与せずに、ブランドライセンス契約に基づいてHTCのブランドを冠したスマートフォンが発売されている。
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