北朝鮮で4局が地上デジタル放送を実施中、ASUS ZenFone Go TVで確認
朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)で4局が地上デジタルテレビ放送を実施していることが確認できた。
北朝鮮の首都・平壌市を訪問時に4局がDVB-T2方式の地上デジタルテレビ放送を実施していることは把握していたが、手元のスマートフォンでは正常に局名を表示できなかった。
信号強度および地上デジタルテレビ放送のアプリケーションの種類や設定によって局名が正常に表示されない場合がある。
そこで、機種を台湾のASUSTeK Computer (華碩電脳)製のASUS ZenFone Go TVに変えて、北朝鮮の平安北道・新義州市付近で放送波の検出を試みた。
新義州市付近で試すと4局を検出したが、信号強度が弱いためか局名が正常に表示されず、ChannelName1、ChannelName2、ChannelName3、ChannelName4と表示された。
詳細な場所は開示を控えるが、信号強度が良好と推定した場所に移動して再試行したところ、조선중앙텔레비죤、룡남산텔레비죤、만수대텔레비죤、체육텔레비죤の4局を検出し、朝鮮語で局名の正常な表示に成功した。
間違いなく北朝鮮のテレビ局である。
조선중앙텔레비죤は朝鮮中央テレビジョン(Korean Central Television)、룡남산텔레비죤は竜南山テレビジョン(Ryongnamsan Television)、만수대텔레비죤は万寿台テレビジョン(Mansudae Television)、체육텔레비죤は体育テレビジョン(Sports Television)となる。
これらの4局は平壌市で宿泊した平壌高麗ホテルで視聴できる北朝鮮のテレビ局と完全に一致する。
北朝鮮では朝鮮中央テレビジョン、竜南山テレビジョン、万寿台テレビジョン、体育テレビジョンが平壌市のみならず地方都市でも地上デジタルテレビ放送を実施していることが分かり、地上アナログテレビ放送より高画質なテレビ放送を視聴できる。
念のため、ASUS ZenFone Go TVが対応する日本方式のISDB-T方式、欧州方式のDVB-TおよびDVB-T2方式で試したが、やはり4局ともDVB-T2方式のみ運用していることが改めて確認できた。
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ASUS ZenFone Go TVで北朝鮮のテレビ局を検出
なお、ASUS ZenFone Go TVではプリインストールされているSoloTVが地上デジタルテレビ放送を視聴するためのアプリケーションとなる。
SoloTVでは放送波を検出するためには日本を含めた14の国と地域から選択する必要があるが、設定にない国や地域でも方式が一致すれば放送波を検出できる。
余談ではあるが、日本方式と欧州方式の両方の地上デジタルテレビ放送に対応したスマートフォンは非常に少ない状況である。
世界的に見てもASUS ZenFone Go TVを含めて数機種程度と思われる。
ASUS ZenFone Go TVは台湾・台北市で購入してから3年以上も経過したが、それでも2019年時点で地上デジタルテレビ放送を試すために適した貴重な一台となっている。
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